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第九章《End Tale, True beginning 》〔06〕

「そ、そんな」


うつぶせに倒れる、バスタ。


そのバスタの目の前にはキラーハンター、キリコとセブ。


「キラーメイカ―、バスタ・ロウツ。お前に残される道はアンインストールしかない」


「その前に、貴方がなぜ不老不死を求めていたのかを話してもらいましょうか」


周りにはアーリアと使用人、そして不老不死。




「……俺は、あるガキに言われて不老不死を探していた」


「……俺?」


「う、うるせぇな…これも計画で、ジジィのカッコでも高二の男子だっ」


バスタはそのしわがれた顔を赤らめて話を続けた。


「すっげぇチビのゴーグル野郎で…そのガキが言ったんだ。


「不老不死のアバターをもってこれば、お前を不老不死にしてやる」って。


最初は信じてなかったんだがよ…本当にお前を見つけたときは驚いたよ。


だから俺は計画を実行した。渡されていた杖を使ってな」


「その少年は、今どこに?」


キリコが問うと、バスタは横に首を振り


「知らねぇよ。不老不死を横取りしようとしてたのがばれて、それ以来会ってない」


と答えた。








「じゃあな…リテュール。…今までだましてて悪かった」






アンインストールされたバスタを見送って、リテュールは「さよなら」と呟いた。






「さて。アイザ君、これで君の依頼も達成できたね」


そう言ってクロラはほほ笑む。


「……本当だ。いつの間にこんなレベル高くなってたんだろ」


「君には助けられてばっかりだったな」


「何言ってんだよ。俺ばっか守られて………クロラ?」


「え?何?」


「…泣いてる」


「……ホントだ」


クロラは手に落ちる涙を見つめ、呟いた。






「アイザ君……ありがと。大好き」


その小さな呟きは、アイザに届くことはなかった。





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