表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/42

第九章《End Tale, True beginning 》〔01〕

「バスタッ!!」

ギルガメシュレイシアスの中央に、死体を操る悪魔製造機の姿。

まるで魔物のように狂った顔を、こちらに向ける。

「待っていた…待っていたぞ…死神!!不老不死!」

血走った眼は、愛する孫の姿も憎しげに睨む。

「お爺ちゃん…!!お願いこんなこともう止めて!!止めてよぉ!!」

「五月蝿い」

バスタは手に持つ杖を振り、魔法陣を展開した。

「古より伝わりし浄化の炎・・・落ちよ――」

「リテュール避けて!」

ウェリの声に、リテュールは背を向けて反対方向に走り出す。

「闇の誘いより 彼の者を守れ―――リバイブ!」

「愚者には無慈悲なる白銀の棺を、凍れる魂を雷光の槍にて貫け!アイシクルボルト !」

ウェリの防御術の後に響く凛とした声が詠唱を唱えて、バスタの周りに、氷の雨が降り注ぐ。

囲まれたバスタの体に、氷を伝って電流が走る。


カカカカッ!


「うぉああああ!!?」

「大丈夫!?クロラ!!皆さん!」

「アーリア!使用人さんたち!!」

アーリアは非戦闘職業ではなく、補助術を使うヒーラー。

「ちょっと練習してたら遅くなってしまったわ。ごめんなさい」

「…有難う。」

アーリアは話を続けながら詠唱陣を維持し続ける。

「情報によると、どうやらネクロマンサーに職業を変えたらしいわ。でもレベルは低いから

悪魔製造機――の能力も無理に使ってるみたい。これも久しぶりだから、前みたく一気に200、300人

キラー化するのは難しいと思うわ。あの事件から推測できるのはこれくらいかしら……っ!!」

突然、キラー化した剣士がアーリアに向かって剣をきりつけてきた。

再び振り下ろそうとする剣士に、クロラは鎌で斬りつける。

崩れ落ちる剣士。それをみて、バスタはさらに死体をキラーに変える。


「リテュール!」

「うん!分かってる!――狭間の淵に生まれし透過の光、殲滅の力となり砕け!エクステンション!」

「天光満つる所我はあり、黄泉の門開く所汝あり。出でよ、神の雷――インディグネイション!」

ウェリとリテュール、二人の魔法でキラーたちは次々と倒れていく。

「う…うぁあぁ」

「ちっ…キリがねぇよ!ティルトビートッ!」

アイザが起き上がってくるキラーに、ハンドガンで10発程打ち込む。

「もうバスタ本人を倒しちまったほうがいいんじゃねぇのか!?」

「それは無理!あいつ、キラーの中に補助術使えるやつ残してたしっ!」

クロラに向かって飛び上がるモンクに、彼女は防御体制をとりながら狂気に歪むバスタの顔を見た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ