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第一章《ハンドガンと君》〔03〕

「あーっ!何なんだよあの人!!!」

雪山の白を人混みが埋める中、銀と白の髪を揺らしながら走る一人の少年は一枚の紙切れを手に

埋まる足を必死に動かしながら進んでいた。

「こっちの理由だって聞いてくれたっていいのに…」

少年はポソリと呟いて空を見上げる。

流石はリアルセカンド。第二の現実として作られただけあって、空も本物のように青々と晴れ渡っていた。

少年の探している人物は、傭兵クロラ・アンデリカ・シュリーカー。

ノイシュタットで今一番話題になっている強者だ。

先程その彼女に依頼をしていた少年は、待ち合わせ時刻に遅れた所為で依頼契約を破棄されてしまったのだ。

「……ったく、女って何であんなに気が強いんだ、よっ」

少年はやけになったのか、近くにあった木を足で思いっきり蹴る。

その瞬間、木の上に乗っていた雪が少年の上へと落ちてきた。

雪に埋もれた少年は、暫くそこから出てくることはなくただそれを笑う男達の声を聞いていた…。



一方、その話題になっている傭兵、クロラは四大町のひとつ、東のカンバレイスという町へとむかうため

砂漠をさまよっていた。

「うわーうわー」

といいながら、黒の上着を脱ぐ。

色の所為で太陽の熱を吸収した上着はところどころ焼けていた。

クロラはそれを砂の上に放る。

「あっつー」

それから彼女は、「暑い」だの「死ぬー」だのと愚痴を溢しながら砂漠を進んでいった。





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