第六章《死神は高らかに歌う》〔03〕
ノイシュタットの噴水広場で、6人の戦士らが立ち上がる。
「さてと。キラーメイカーのバスタを捕まえないとな」
「うん。多分この人たちが全滅したってことは分かってるはずだし、動揺してる今なら叩ける」
そう言って、最初にキリコとクロラが立ち上がる。
「でもっでもでもっ!!お爺ちゃんがもしこんなときに来たら…」
次にリテュールが、二人に続いて立ち上がった。
「大丈夫です。おそらくバスタはこちらに向かうことはできません」
「あの体じゃあねぇ…」
続けて立つセブの返事に、ウェリも賛成の声を上げた。
「そもそも、いいの?君のお爺ちゃんなんでしょ?」
「うん、でもクロラたちを苛めるのは駄目だと思うから」
リテュールの目から、しっかりとした決意の色が。
「用意はいい?」
「うん、ばっちりだよ」
「絶対にバスタを捕まえないと」
「大丈夫です」
「逃がしやしないさ」
「じゃ、行くよ!!」
リテュールの声で、一行はギルガメシュレイシアスへと走り出した。
洞窟の中。
溢れかえる光の中に、雫がひとつ。
光は今にも、目の前に存在する巨大な闇に飲み込まれそうになっている。
その光を守るかのように、一人の男が闇の前に立ちふさがり、両手を広げる。
「奈緒ニ……触ルナァアアアアァ!!!!」
闇が男の剣によって消えてゆく。
消える闇から光が降りて、彼はそれを抱く。
男の腕の中には、一人の少年が眠っていた。




