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猫と能力と夢映し  作者: れぇいぐ
『2周年SS』
70/75

時は過ぎて2周年 ☆

完全おまけ回です

「どうも、みんなのヒロインユキエじゃ。」

「....ヒロインは私、カンナよ。」

「おっは〜英くんだけのヒロインミヤビだよー」

「残りはロリコン狼と無口犬じゃが。」

「誰がロリコンじゃい!貧乳という広い分野に長けてるだけだい!!」

「....」

「相変わらず滅茶苦茶なしゃべり方じゃの。出番少ないから無理してキャラを作らなくて良いぞ。」

「な、うるっせーんや、巨乳痴女!」

「きょ、巨乳痴女!?」

「痴女だろ!初回の登場は堂々と全裸なんだからな!」

「お主も似たような物じゃろ。むしろここにいる者は皆そうじゃろ!」

「...私はマフラーしてた。」

「「あ....」」

「という前ぶりはさて置き、今回は獣人5人衆」

「...私は人間。」

「あ...ま、まぁ今回は関係があってなさそうなこの5人の会話のみを楽しむ小説としては危うい回じゃ。」

「んで、いつもの主人公のあいつはどこぞへ行ったんや?」

「夢渡殿のことじゃな。」

「...ゆめとはいない。」

「そうじゃの、今頃どっかをほっつき歩いてるんじゃろう。」

「おいおい、んじゃあ誰がツッコミするんや?ツッコミ不在じゃ話進まねえぞ。」

「そうじゃの、まぁなんとかなるじゃろ。」

「...この先不安....」


「それでは行ってみよう!

といいたいところじゃが、作者さんから言いたいことは半年前のおまけで言っておるし、その他お知らせなども最後に話すので、とくにこのお話の内容や解説することはないのじゃ。」

「おいおい、んじゃあどうすんじゃい。」

「...ゲーム大会。」

「え、まじ!」

「うむ。それも、特別ルールじゃ。

3つのゲームで勝負して一番ポイントが高いやつが優勝じゃ。

ゲームの中ではいくらでも能力(スキル)を使って良い。」

「大会って言うんだから。優勝賞品とかあるんでしょ〜?」

「もちろんじゃ。優勝したら何でも願いを叶えるという聖なるグラスを進呈するのじゃ。」

「「「!?」」」


「....バーゲンダッシュ食べ放題...」

「貧乳に囲まれて...うぉおおお!」

「僕と英くんとで世界1週旅行。」

「まぁ、わしはとくにないの。」

「....」

「ハク殿もとくにないようじゃの。」

「それじゃ始めよーや!」



・・・・・一ゲーム目・・・・・


「長距離走じゃ。」

「へー意外とベタなので来るんだね。」

「まぁの。コースは夢渡殿の自宅から香恵(かえ)殿の前を通り、旧昇邸を通り霧狐山を超え、落合家の前を通り、さらに進んでゴールは水屯(すいとん)高校じゃ。能力(スキル)ありじゃから、基本的に何でもありじゃ。」

「落合家からの距離が尋常じゃない距離だが...まぁいい。

って、みんな早速動物になってるじゃねえかい!!」

「当たり前じゃ、人間の姿より圧倒的にこっちの方が速く走れるからのう。」

「っへ、まあぁいいさ。俺も狼の姿になっておくか。」

「それでは始めるぞ。」


「おう。」

「いいよー」

「...大丈夫。」

「...」

「よーい

ドンじゃ。」



ユキエの合図と共に一同は一斉にスタートする。


「へっ、俺の〈人体強化(ヒューマアライズ)〉は狼の状態でも適用できんだぜ。例え〈軽業(アクロバット)〉でもこれには追いつくわきゃねえ

早速、後ろの奴らの姿がみえなっくなってるぜい。」


1位はカイト、その後ろにユキエ、カンナ、ミヤビ、ハクが僅差で走っている。


(霧狐山はこの道をまっすぐ行けば行けるが、香恵の家は隣の道にある....いったん左に曲って横の道を通って香恵の家の前を通る。

それからすぐ右に曲がって元の道に戻ればいいな。)

「よっしゃ、俺が一番だぁ!」


カイト一足先に角を曲がり、また曲がり、香恵の家を通りそして元来た道を戻る。


「奴らに負けるものか。

願いは俺が叶える!!」


そのまますごイイ勢いでカイト先頭を独占。


霧狐山もなんなく超え。落合家も順調に通り、さらにそこから5キロメートルは離れている水屯高校へ向かう。


(待てよ、なんでもありならわざわざクネクネした道なんか走らなくてもいいってことだよな。それなら家の上を走ってもいいんだよな。)


カイトは家の上を飛び越えて行くことで余計な距離を走らなくて済むようにした。



(よし、あとはこの駅からまっすぐ行けばゴール。奴らはまだ追いついていないし俺の価値確定やん。)



と思いきや、後ろからカンナユキエの姿が視界に入った。


「なに!?」


精神の使いすぎで〈人体強化(ヒューマアライズ)〉は使えない。さらには、疲れてスピードも落ちてきた。


後ろの二匹が徐々に追いついて、とうとう並んだ。


「お、おい巨乳、お前ら同じ距離走ってきた筈なのに、なぜ疲れていない。」


そう聞くと、ユキエのまるで嘲笑うかのようにいった。


「何を言っておる。何してもいいんじゃぞ?」

「はぁ?」


(何してもいいって、まさか。)


「そうじゃ電車に乗って来たんじゃよ。」


5キロの距離なら電車でカイトに追いつくこともでき、疲れることこない。



「な、なに!!ずりーぞ!」

「お主じゃってなんでもしていい事を利用したじゃろう?」

「ぐ...」


言い返せなかった。


「だが、こんなとこで負けてたまるかよお!!」


カイトは再び〈人体強化(ヒューマアライズ)〉を使ってスピードを出した。


「な、なんじゃと!?お主はもう能力を使う力なぞ残っているわけが...」

「へ。貧乳が俺に力を与えてくれる。

そう、貧乳のためなら俺はどんなことだって出来るんだよおお!!」

「ぬ?そこに下校中の小学生がおるぞ。」

「うっひょい!じゃなくて...

んなもんに釣られてたまるもんか。」


もうゴールは目の前。


「流石じゃ、お主の貧乳への愛には敵わないの。」

「俺の....勝ちだああ!」



ゴールテープを切ったのは狼のカイト、次に狐のユキエ、猫のカンナそして猿のミヤビに、最後は犬のハク。



「じゃがの、ロリコン狼よお主の負けじゃ。」

「ど...どういうことだ!?」

「お主は失格じゃ。わしが言ったチャックポイントを欠いておる。」

「いや、確かにな俺は全部通ったはずじゃ。」


カイトは最初にユキエが言っていたことを思い出した。



「スタートじゃ夢渡の家で次は香恵の前をを通って、霧狐山を超えて落合家を通るって....ん?」

「そうじゃ、お主は香恵殿の家の前を通っただけじゃ。わしは香恵殿の前を通ると言っただけじゃ。

家の前を通るなら落合家を通ると同じように言うじゃろ。」

「な、何いいいいいいいい!?」

「ちなみに香恵殿はお主があの道を曲がらずにまっすぐ行けば立っておったのじゃ。

と言うわけじゃから、お主はビリでわしが一位じゃ。

そして、1位には10ポイント、2位は7ポイント、3位は5ポイント、4位は3ポイント、ビリは1ポイントじゃ。」



現在


一位10ポイント ユキエ

二位7ポイント カンナ

三位5ポイント ミヤビ

四位3ポイント ハク

五位1ポイント カイト



・・・・2ゲーム目・・・・


「それでは2ゲーム目はババぬきじゃ。」

「それじゃあ巨乳は参加できなブフォ。」

「それではハク殿は配ってくりゃれ。」

「コクリ」


カイトはカードが配られていた時点で気がついてしまった。

自分がババを当ててしまっていることに。


配り終えて、ペアを捨てて行くと、カイトは3枚、、カンナが2枚、ミヤビが1枚、ハクが3枚、ユキエが2枚。


(いやいや、みんな揃い過ぎやろ!!

クソ...早速ババかよ...)


「それではまず先はビリだったロリコンからじゃ。」

「おう、俺が巨乳バボォ....のを抜けばいいんだな。」

「さっさと抜けい。」


なんと運良くユキエから抜いたカードが手持ちのカードとペアになった。


(よしこれで残りは2枚。)



次にユキエがハクのを引くが変化無し。

次はハクがミヤビのを引く。


この時点でミヤビは1抜けた。



「やったぁ!いっちばーん!」


(っち一番を猿に持ってかれた。)


ミヤビが抜け次にカンナがカイトのをひこうとする。


(よしこれでいいぞ。それはババだ。

よっし!!)


無事にババは自分の元から離れ安心ところで、ユキエが思い出したように言い出した。


「そうじゃった、今回のポイントの割り振りじゃが、1抜けが7ポイント、2抜けが5ポイント、3抜けが3ポイント、4抜けが1ポイントじゃ....」

「ちょっと待て...最後まで残ったら...」

「うむ。10ポイントじゃ。

そのままババぬきじゃルールじゃつまらないじゃろ?」

「えーそれって僕が1抜けても1位じゃないってこと〜?」

「そうなるじゃの。」


(な、まじかよ。んじゃあババがなくちゃ一位にはなれないってことかよ!!)


1週目の時点で、カイト1枚、カンナ3枚、ハクが3枚、ユキエが2枚になった。


2週目はカンナが1ペアに揃えたのみだった。


カイト、1枚、カンナ1枚、ハク3枚、ユキエ2枚。


(ババがここまで戻ってくるとは思えない、だが抜けようにもあと1枚が揃わない....くそ....)


3週目、ハクが1枚が揃え、そしてカンナが2抜けした。

カイト2枚、ハク1枚、ユキエ2枚が。


勝負も大詰めだ。


4週目。



(キタ!!)


カイトが1ペアに揃えて再び残りは一枚になった。



そしてユキエはハクの1枚を抜き、ハクが3抜けした。



カイト1枚、ユキエ2枚。


(ちょっと待て、ここで俺が1ペアに揃えたら一位にはなれない。

...どっちがババだ.....)


透視でもするかのようにまじまじとユキエの手持ちのカードを見つめた


「っ!」



その時だった。

カイトの脳裏に電撃が走る。


「へっへへ、ババはこれだああ!!」


見事にそれはババだった。


「お主、自分で気づかぬうちに細工しておったの?」


そう、最初にカードが配られたときにババが当たって、手に力を入れすぎたせいで、自分が最初に持っていたカードには少し凹みがついていたのだ。



「じゃがの、残念じゃのわしは必ずババを引くことができる。そして次は同じ手は使えなくしてやろう。」

「それはどうかな。」


カイトは目をを瞑って高速で自分の手元のカードシャッフルして相手に見えないように机の上におき片手ずつカードが見えないようにに隠す。


「確かになお前の〈心読術〉を掻い潜ってイカサマは出来ないかもしれんけどなぁ、俺にだってお前にイカサマさせないことは出来るんだぜ!」

「なるほど、自分でもどっちにババが入っておるか分からぬようにして、先の折り目も見えぬよう手で隠すと。

我ながらあっぱれじゃ。」

「さぁ、条件は一緒、確率はフィフティーフィフティーじゃけん。

右か左か、左か右かどっちや。」

「そうじゃの、わしは右にしようか。」


カイトは恐る恐る自分の左手をひっくり返し、カードを表にする。



そのカードは婆ではなく、数字とマークの描かれたカードだった。




「よっっっしいあああああ!」

「ふぅ、わしの負けじゃの。」



現在

一位12ポイント カンナとミヤビ

三位 11ポイント カイトとユキエ

五位 6ポイント ハク



・・・・3ゲーム目・・・・


「さて、最後の競技じゃ。」

「....次は?」

「ジャンケン大会じゃ。

今回はトーナメントで現段階でビリのハク殿はこの時点で失格で、最後のゲームの審判をやってもらうがいいかや?」

「コクリ」

「これが最後ってことはこれで勝てば一位なんだよな?」

「そうなるのじゃ。

それでは1、2回戦は現在ポイント順位1位と3位での勝負でいいかや。」

「いいよ〜」「おう。」

「...意義なし。」


それから1回戦はユキエとミヤビとの勝負。


一発で決まってしまった。


勝者はユキエ。


「えええー、英くんとのりょーこーうぅー....」



2回戦


カンナとカイト。


互いにあいこでいい勝負をしていたが、最後はカイトが勝った。



「....バーゲンダッシュ....」

「すまねえ、おれの貧乳のためだ。」




というわけで決勝戦


カイトとユキエに決まった。


「長い戦いもこれで終わりにしようじゃないかの。」

「ああ、でもちょっと待て。

これって〈心読術〉の使えるお前に勝てなくねえか?」

「っち。」

「ほら、やっぱり!!」

「わかった、なら少しルールを変えようではないか。」

「それは一体。」

「あと出しジャンケンじゃ。

審判のハク殿がスタートの合図をしてから10秒、それまでに必ず出さなかったら失格、そしてハク殿のジャッジで勝負ありじゃ。

これでどうじゃ?」

「.....よし、わかったそれでいい。」

「うむ、それではハク殿。合図を頼むぞ。」


ハクがカイトとユキエのあいだに仕切りのようにおいた手をあげると同時に時間が動き出した。


「「最初はグー、じゃんけん......」」


二人の掛け声はそこで止まる。


1....2....



(バカめ...あと出しってことは、お前より後に出せばいい、そして10秒以内ということは10秒ギリギリに出せばいい、チキチキレースのようなもの。

俺にゃ、〈人体強化(ヒューマアライズ)〉で視覚から伝わる信号を強化して少しでも時間の動きが遅く見ることができ、残り0.01秒でも手を出す速さもある。

これで俺の勝ちだ。)


3...4...5...6...7...8


(残りは1秒。ふふふ、やつはもう出したそうな顔してる。)


残り0.7秒。



そこでユキエは先に手を出した。


(パーか....なら俺は)



「チョキだー!!!」


0.1....0


(よし10秒たった。)


カイトは自慢に目を瞑って高笑いした。


「うぁっはっは!!!俺の勝ちだ!これで俺は貧乳ハーレムに!!」

「残念じゃったの。」

「なにを言って....」



目を開いてみると、カイトのチョキに対してユキエはグーを出していた。


「な...巨乳...お前確かにパーを出していたはずじゃ。」

「お主は馬鹿か、これはあと出しじゃんけんじゃぞ。」

「ああ、そうだよな。確に俺はお前の後に出して勝ったはず.,.そして10秒たった。

....10秒過ぎた後はずるじゃ...」

「わしは言ったじゃろう。10秒以内に出さなくてはいけないと、そして、ハク殿のジャッジで勝負ありと....

「それってまさか...」

「そのまさかじゃ、10秒以内に手をださなければならぬが、ハク殿が手を下ろしジャッジするまでは、後に出してよいと。」

「んな、理不尽だろ!!」

「じゃがお主はそのルールで良いと言った。何も聞かなかったお主の負けじゃ。」

「ぐ.....」




・・・・・終わり・・・・・




「というわけで、優勝はわしのじゃ。」

「そ、そうだ。お前はとくに叶えて欲しい事無いんだよな?なら、代わりに俺の...」

「すまぬ。やっぱりあったのじゃ。」

「そ、そうかいな。

にしても、猿と猫はどこ行ったんや?」



「はーい連れてきたよー!ほら、英くん。ちゃんと歩いて。」

「自分で歩くから押すのをやめろ。」

「ほーら、他のみんなも〜。」


「...ゆめと急いで」

「落ち着けよカンナ、そんな急ぐなって」

「ちょ、ちょっと黄華、押さないでよ。」

「ほらほら、香恵ちゃん、急がないと隣とっちゃうよー。」


「おお、やっと見つけたぜユキエー!!久しぶりに胸に飛び込まグハッ。」



「巨乳、お前願いって。」

「うむ、みんなで2周年を祝うことじゃ。」

「そうか。」



それじゃあみなさん


「2周年おめでとう。」



挿絵(By みてみん)




「まぁ、1周年はいろいろ酷かったもんな。」

「まぁ良いではないか、こうして無事2年も迎えたわけじゃから。」

「次は5周年だね〜英くーん。」

「だから近づくな。」


「まぁ次回からのお話で1年は潰れるかもしれぬが....夢渡殿、お主の出番じゃ。しっかりするんじゃよ。」

「ああ、任せろユキエさん。」


「....ゆめと、いつまでも待ってるからね。」

「ああ。」


「次からはおまけコーナーじゃ」



・・・・・おまけ・・・・・


「さて、久しぶりの俺の出番」

「僕の出番だよー。」

「1周年では香月とカンナと俺。

前回のおまけではユキエさんと俺。

そして今回は」

「僕雅と夢渡だよー

さぁ、今回は二周年と言うことで、下手な作者による絵の展覧会。」

「ここで何人が作者の下手な絵に殺られるか。」

「と言ってもねーそんなないのよねー。」


「でも実は...」

「うん。ちょっとすごい発表もあるんだよ。」


「さぁさぁ、凄い!発表は。」


「ダカダカダカダカ(セルフ)....ダンッ!」


「「なんと漫画版です!!いえーい」」

「まさか...こんな作品をしかもこの作者が描くの?と思ったあなた。そのとおりです。」

「うん、お話は大体同じだけど漫画用に少し違ったりもするし以外とここよりもわかり易かったりするんだよー。」

「その分進むの遅くて、更新も遅いからなんとも言えないけどね。」

「ちょっと不満があるとすると、最初に僕の出番がないってことかなー。」

「ま、まぁ申し訳程度に1コマ入れてるから許してやってくれ。さて、特別にワンシーンをここで紹介。

ちなみにスマホ向けに描かれています。



挿絵(By みてみん)


「う...うん...なんとも言えないね。って読めないね」

「ああ、そうだな。

読みたいと言う人は一番下にタグを貼ってあるのでそこからならちゃんと見れます。

ちなみに現段階で3話まで公開してるよー。」


「それでは終わりに近づいてきました。」

「え、もう終わりー?」

「しょ、しょうがないだろ。ネタがないんだから。お前らだけゲーム大会とか言って楽しんでたんだろ?」

「う、うん。」

「じゃあいいだろう?」

「分かったよ〜」

「それでは最後にギャラリーを貼って私俺たちはここから逃げます。」

「うん。それじゃ、またねー。」


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

2年間有難うございます

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