#6 逆境
「単刀直入に言おう。
俺達SSTの仲間になれ。」
「....」
「SSTってなんだ?」
「Skil Searche Teamの略でね、この間まではESTだったんだよね~。」
「お前も受験生だしこれぐらいの意味は分かるだろ。」
「まぁな。
スキルサーチチーム。さしずめ能力について調べる団体ってところか?
で、ESTってのはEsperのE。
前日の事件によって超能力から能力になったってことか?」
「以外と察しがいいな。」
「まぁ一応IQ180はあるからな。
ってなんでこんな時期に遊んでる俺が受験生って分かったんだ!?」
「それがSSTの情報力だ。」
「俺の個人情報がー!」
「あまり騒ぐどグサッって言っちゃうよ~」
「ウ....」
「で、狐女。俺達に協力するのか?」
「人のものを盗むようなやつと手を組むわけないじゃろ。」
「ならこいつを殺す。」
(凄い殺気だ。どうすればいいんだ....)
「そうすればワシはこの女を殺す。」
「.....」
「大丈夫だよ英くん!気にしなくてもいいよ~」
「....わかった。」
「やめるのじゃ!!」
(ユキエ!?)
「ミヤビを離せ。そしたらこいつを離してやる。」
「...分かった。」
ユキエは彼女の腕と足を解放して、上から降りて言った。
「さぁ、離したぞ。そいつも離すのじゃ!」
「ほれよ。」
首もとからナイフが離れ背中を押され、突き放された。
「はぁはぁ。」
すぐ近くにナイフがあることに意識し始めたら、呼吸するのを忘れてしまってた。
「ごめん....」
「いいんじゃ、ワシが巻き込んだわけじゃし。」
「さて、髪飾りとの交渉としようか。行け!ミヤビ!」
「はいあいさー」
「何をする!?」
「こうでもしないと交渉成立しなそうだしな。」
ユキエは彼女に押したおされ、首を絞められてる。
同時に彼女のポケットから鈴のついた首がざりのようなものが落ちた。
「....猿?」
「え?」
ユキエのように、彼女の頭から猿のような丸い耳と、お尻から猿の尻尾のようなものが生えてる。
「バカ。ちゃんと身に付けてろって言っただろ。」
「だって首にかけると痛いんだもん。」
「どういうことだ...」
「こいつも狐女と同じ能力、<擬人化>が使えるってことだ。」
(さっき落とした鈴にはそれを打ち消す能力があるってことか?そんな不思議な物を作れるこいつ....一体何者だ?)
「さて、これでもう協力するしかない。」
「ふざけるでない!!こんな卑怯な真似をしおって!」
「....」
「早くしないと死んじゃうよ~」
「お主らに協力するぐらいなら.....死んだほうがましじゃ....」
ユキエの声はだんだん枯れてきて、
「そうか、仕方がない。お前がいた方が良かったが、自分でもなんとかできるしな。」
「やめろ....」
「ミヤビ!」
「やめろよ...」
「おっけー」
「やめろっていってるだろ!」
「もういい....いいんじゃ...」
「こんな別れかたは嫌だ!!」
(それにあんなに無邪気で可愛い笑顔が見れなくなるのも嫌だ...)
「もうこいつらに手を貸してもいいじゃん...」
「だめじゃ....何も知らずに...協力すれば....後で...後悔する...」
「じゃあ!俺との約束は!?」
「すまぬ....じゃが、賢いお主に....最後に...伝えたいこと....
「勝手に最後にするなよ!」
「クレープ....美味しかったぞ....」
スマホの要領的に分けて投稿します。




