開幕
初めての一次です。『面白くない』等の感想ではなく『こうすればいいと思うよ』等の感想にしてください。作者の心はカバーガラス並みに壊れやすいです
「けけけ、どうあがいてもお前に勝ち目はねぇよ。大人しく死ね」
三人が俺を囲み、銃口を向けてきた
「あんたらの武器って銃?実用性ないなぁ。それにどうあがいても勝ち目はない?銃なんて使っているあんたらの方が100倍勝ち目はないよ」
背の鞘から剣を抜いた
「裕太さん………あ、あいつ……あの剣………もしかして…………キルランキング三位の伊織海斗ですよ………多分」
三人のうち一人が指を指して言う
「6日前のランキング発表の時に《都会エリア》にいたんだぞ?そんなやつがどうやって………」
「知りたい?じゃあ教えてあげる。暗殺したやつの武器が戦闘機だったんだー」
にこやかな顔なのに冷たい目で答えた
「じゃあ本物…………いや、それだったら武器が多いはず……構わねぇ!撃て!一発で仕留めろ!」
タァンタァンタァン
三方向から銃声が聞こえた。聞こえたときにはもう当たっていると聞くけど当たっていない。なぜ当たっていないかは………
「なんで当たっていないんだよ………」
「俺、眼がいいんだよ。銃弾の来るであろう場所はあんたらの目線で分かる。だから避けた。あんたら、もう終わりだ。仲間も来そうだしね。仲間にはあまり殺すとこは見せたくない」
「撃て!死ぬぞ!」
男が叫んだ。だが仲間の二人はガクガク震えているだけ
「あと、何人も殺してついた能力だけど……銃声で弾切れを起こしたかどうか分かるようになったんだ。あんたは一発で仕留めろと言った。だが残り一発しかなかったんだ。あんたは虚勢はっているが二人は絶望しきっているよ。残念だったね」
「まだだ……サバイバルナイフがある………」
リーダーみたいな男がナイフを抜いた
「それは間違った選択だね。もう加減が効かない」
剣を構えて走り出した。男がナイフを構えて切りにきたが、剣で男の腕を切り落とした
「ウワァァァァァ!!!腕が……腕がぁぁぁ!死にたくねぇよ………死にたく…………」
命乞いしてきた。だが聞かずにサバイバルナイフを抜き男の頸動脈を切った。震えているだけの二人も同じようにして殺した。これで殺した数は485人。参加者の約20分の1を殺したことになる。今殺した三人の居場所を知らせるべく、腕時計を使った。そもそも、なぜこんな殺しあいをしているのかは遡ること10ヶ月前
「なんだよー、海斗だけバカンスなんてずりー」
俺やこの学校の生徒は一ヶ月前に変なアンケートをした。そのアンケートの内容は多種多様だった。その中で一番覚えているのは
『大勢で殺しあいをするとします。あなたは一つだけ武器を持てます。何を持つ?(戦車のような乗り物でも可)』
だ。俺は面白いからかなり考えた。初めに思い付いたのは銃だったがすぐにボツ。素人に扱えるわけがない。同じ理由で乗り物類もボツ。となると知っているメジャーな武器でいくと剣だ。だから剣と書いた。ま、そのアンケートに当選すると三泊四日の旅行に行けるらしい。俺はそれに当たったのだ
「ヤバイな…………一生分の運を使ったかも……誰か……今後のために運を分けてくれ!」
と叫ぶと
「「「分けれるか!不幸になってくたばれ!」」」
とクラスのみんなに言われた。中には飛行機が墜落しろとか言うやつもいた
「落ち着けよ。お土産を全員分買ってきてくれるんだぞ?ありがたい話じゃないか」
な………全員分…………だと………………そんな金あるはずがない……………
「あ、あぁ、全員分のお土産な…………うん、なんとかなったらいいな……」
「「「『いいな』じゃなくてしろ!」」」
なんという結束力……人はここまで結束できるのか…
「とにかく、明日行くからさ。準備のために帰るよ。じゃあな………」
そう言った後、ダッシュで教室を出ていった
次の日、飛行機ではなくヘリに乗るとなぜか都会のような場所で降ろされのだ。いや、ヘリがおかしいとかなぜ制服なんだよとかは思ったけど好奇心に負けたんだよ
「うわっ人多い!?何ここ、日本みたいだ………これからどうするんですか?」
ざっと見ただけで千人はいるな………
「あそこにでかい塔ががあります。そこへこれを持って行ってください」
スーツ服の男の人に言われ、ポーチを渡されたた。とりあえず行ってみるかな………
「これで、当選者の1万人が集まった。始めようか、殺しあいを……」
塔につくなり急に映像が浮かび、言われた。ここにいるほとんどの人はユーモアがあるなと笑っているが今のが本当であることはもう知っている。
なぜなら見てしまったからだ。スーツ服に渡されたあのポーチの中身をポーチの中にはサバイバルナイフ、それを納めるホルスター、砥石、ライター三個、黒い本が入っていた。おかしいと思い、隠れて本を読んだがそこには今から行われるであろうデスゲームのルールが載ってあった
1.これは1万人から最後の一人になるまでのデスゲーム
2.同盟は組めるが三人まで、同盟を組む場合は腕につけてある高性能な時計に記す
3.もし同盟相手を殺すと、時計から毒が体内に流れて死亡
4.同盟を破棄する場合は相手の許可が必用
5.女の人を犯そうとする輩が現れると思われるが、禁じられてはいない
6.フィールドは無人島3つ1つは東京のような《都会エリア》、1つは富士樹海のような《樹海エリア》、1つはサハラ砂漠のような《砂漠エリア》。海を渡らなければならない
7.全員にアンケートで個人が指定した武器、高性能な時計を《都会エリア》セカンドドーム内にて配布。場所は最後のページの地図に記載
8.ポーチ内にはサバイバルナイフとライター、砥石が入っている。使い方は自由
9.殺した相手の武器を奪い、使用してもよい
10. 週に一度、殺した量が多い人が十名各フィールドの中心にあるマップもしくは時計にあるマップに、殺した量と現在いる場所とその人の名前が乗る
11.自給自足である
12.被害者は各高校の生徒が一人選ばれる
13.これは夢ではなく紛れもない現実、夢としても夢の死は現実の死である
14.開始30分の間は殺しを行ってはならない
15.フィールドには各種の武器、弾丸が隠されている。それを拾い、使用してもよいが拾うと拾ったと露見する
16.殺したら時計で運営を呼ぶこと、でなければ伝染病が起こり、全員が死ぬ
17.時間はいくらでもある。殺しあえ。それが我々の目的、勝者には賞金100億、願えば職、これからの生活費を与え、さらにどんな願いでも叶えよう。無論、人を生き返らせるなどは拒否
と、書いていたのだ。それを見た瞬間、開始する前に隠された武器とやらを探したが
手榴弾、閃光手榴弾、砥石などと別に必要ないものが手に入った。一つ、良かったものは栄養剤、カロリーメイト、水といった食料詰め合わせの鞄だ。
なぜ開始前に確保したかというと開始後は殺しなしの30分の間に探し回られる。そして、開始前なら絶対に確保したと知られない。なぜならまだ俺たちは高性能な時計とやらを持っていないのだから
「このデスゲームのルールはポーチの中の黒本を読みたまえ。これより、第三回《game of death》を開催する。現時刻は10:00だ。さあ始めよ」
と言われると記憶した地図を頼りに真っ先にセカンドドームへと向かった。いち早く反応をしたのは俺を含め4人、驚くことに一人は女だった。その他は黒本を読んでいる
「へー、あんたらもとっくに黒本を読んでたんだ?俺一人だと思ってた」
と、がたいのいい男が言ってきた。おそらく運動ができ、頭が切れる万能なタイプだろう。狩るなら早目がいいと思われる
「ふふ、あなた、初めに殺してあげる。強そうだから」
美少女だと思っていた女が口を開いた。無論今の言葉の矛先はがたいのいい男だ
「あの、君達の名前を教えてくれないかな?ここにいる4人は死ななければ間違いなく10位以内に入るだろ?」
器用そうなイケメンが口を開いた
「それもそうだな。俺の名前は加納光太だ」
これががたいのいい男の名前、制服は学ランで黒色の髪にスポーツ刈りでいかつい。あと、正直ダサい
「ふふ、いい血飛沫が上がりそうな名前ね。私の名前は加藤稚尋」
これは美少女だと思っていた女の名前、血のように赤い制服だ。どこかの特別な学校だろう。髪はブラウンのロングヘアー、胸は普通ぐらいだろうか………襲われそうだな……美少女ではあるし……性格がダメだけど
「僕は影山集。多分この中で一番弱いよ」
これは名前の名乗り合いを提案した器用そうで、知的なイケメン。アッシュグレイの髪なだけでどこにでもいるような髪型、制服は白くて、金持ちを思わせる制服だ。影山が俺に目配らせをしてきた。俺の番か
「俺の名前は伊織海斗できれば俺を狙わないでほしい。あんたらは強そうだ」
これは本心ではない。普通に殺せる。生き残るために必要な人を殺す勇気は備わっているんだ。バンバン俺が殺してやる
ちなみに俺の容姿は黒髪で寝癖は直すのが面倒だからでそのままにしているからその日その日で髪型は変わる。制服は紺のブレザーだ
「この3人とは絶対に戦いたくないな………」
弱気なのは影山一人だけだ。他の二人は……特に加藤は殺る気満々だ。隣の加納を獲物を見るかのような目で見ている。絶対に初めの脱落者は加納だな………
このゲームは女は不利でもあるが有利でもある。体格で負けていても色仕掛けを使えるしな……俺は引っ掛からないだろうけど………
「見えた。あれがセカンドドームだな………あんな罠に引っ掛かるわけがない……」
俺は一人で呟き、3人とは違い、横のビルとビルの間へ行った。なぜ行ったかというとあのまま行くと行き止まりだからだ。俺は眼がかなりいい。視力が右は6.8、左は7.4と化け物並みにある。だから見えた。この先にビルとビルの間などないのと、ドームの前に巨大な塀があることが。あの3人にはまだ見えていないだろうけど……
「なんだなんだ?あいつ行き先を変えたのか?まさか時計なしでやろうってわけ………あ、そうか。隠された武器を見つけたのか……なら行っても無駄だな……」
と加納が言っている。ナイスだよ全く。やっぱり加納が最初の脱落者だな……
「これで一番乗りだな」
一人になったと思っていた俺はにやけながら呟いた
「じゃあ僕は二番かな……」
後ろから声が聞こえてきた。影山だ。あいつは俺についてきたのだ
「影山、なぜついてきたんだ?」
確認をしておいた
「えーと、伊織君の目に映っていたからかな?」
「!?」
驚きが隠せない。影山は俺の目を見ていたと言ったのだ。『異常』その単語だけが俺の脳裏にうかんだ
「あと、あの中じゃあ一番武器の扱い方がうまそうだからだよ。僕さぁ、選んだ武器、糸なんだ。糸といってもすごい切れる糸だよ。便利だなと思ったんだ。でもあれでどうやって殺せばいいのか分からないんだ」
などと言ってくる。影山は俺が敵に塩を送るような人だと思っているのか?ヘドが出るな。まぁこれは試されている感じもするな……言ってやるか
「糸は暗殺、罠に特化している。暗殺の場合は気づかれずに背後にまわり首を糸で千切る。罠の場合はさっきのビルとビルの間のような場所に張ればいい。気づかずに通れば切断される」
俺は簡単に言ってやった
「へー、あ、ついたよ。伊織君が先に行っていいよ。伊織君のお陰で行き止まりにはまらずに済んだんだからね。それに、殺し方も教えてくれたし……決めた。僕、伊織君は殺すとしても最後にするよ。僕は同盟を組む気は無いしね。伊織君もだろ?」
これは試されているな…………だが…………
「さあな。俺には先はわからないよ。俺は生き残れる方法を導きだし、実行するだけだしね。じゃ、お言葉に甘えて一番乗りだ」
そう言って、セカンドドームに入り、俺の選んだ武器………剣と高性能な腕時計を受け取り、デスゲームへと参加した
一応言うが初日の脱落者は463人、そしてその中に加納は入っている。加藤に殺されたらしい。あの女もすごいな………。そして、俺が殺した量は68人で後ろから尾行していた最弱と思っていた影山は213人殺しやがった……あいつは急に戦闘狂になりやがった
………おそらく、隙だらけの人が多かったし初日が一番死人の多い日だろう。ここからが本当の『デスゲーム』だ
前書きにも書きましたが『面白くない』等の感想ではなく、『こうすればいいと思うよ』等の優しい感想にしてください