第一話 始めの一歩
初めて小説を書きます。この小説は元々漫画にする予定でしたが、やる気が出ず、まずは小説からやってみようと思い投稿しました。
おかしい部分もありますが、よろしくお願いします。
「良いかい?いつき。魔法はね、時にはおまじない、時には呪いにだってなるんだよ」
「のろい?」
「そう。だから魔法はきちんと気をつけて使うべきなんだ。本来、魔法は誰かを傷つけるものでは無いんだ。今はもう居ないが、魔王達は悪い事に魔法を使っていた。いつきにはそんな使い方をしてほしく無いんだよ」
「いつきそんな事しないもん!だって魔法はきらきらしててステキなんだもん」
「ふふっ。そうだね…」
「…はっ」
どうやら夢を見ていたよう。幼い頃の父との記憶。何度も見た夢だ。もう…
ドアをコンコンとノックする音がすると、お母さんが部屋に入って来た。
「いつき〜。早く起きなさいよ」
「…起きてるよ‼︎」
今日は高校生活が始まる1日目。遅れてはならない。早く準備をしなければ。そう思い眼鏡をかけ、クローゼットの中から制服を取り着替える。制服姿の自分を鏡で見ると、やけに緊張してきた。
ふとクローゼットの中を見て、そこにはもうあまり着ていないローブがあった。懐かしい気分に浸っていると、時刻はもう7時を過ぎていた。
「急がないと」
目玉焼きをのせた食パンを頬張りながら準備をしていると、いつの間にか家を出る時間になってしまった。
「じゃあ、行ってくるね」
「気をつけなさいよ。ちゃんとご飯も食べて運動もするんだよ」
「分かったよ」
そう言って家を出た。ドアを閉める間際のお母さんの表情は、どこか寂しく感じた。
「そういえば電車に乗るのって、何年ぶりだろう…」
遠のいていく自分の街の風景を眺めながら、しばらくの間電車に揺られた。
「皆さん入学おめでとうございます。担任の羽瀬川と言います。早速なんだけど、みんなに自己紹介してもらおうかなって」
(自己紹介…必ずあるけど新学期で一番嫌いかもしれない。)
そろそろ自分の番だ。
「…ありがとう。では、いつきさん」
「は、はい」
(やっと昼休みか…長くも短いのか…)
廊下を歩いていると、
ドンッ
「っテテテ…だ、大丈夫!?」
「…う、うん。大丈夫―」
何が起こったのか分からず顔を上げると、そこには見慣れた顔があった。
「ぶつかっちゃってごめんね…ん、どうかした?」
「…いえこちらこそ…」
(何であの子がこの学校に居るの…⁇)
私はその瞬間、時が止まったかのように感じた。幼い頃、同じ街で遊んでいたあのことせが同じ学校に居るなんて…
「…ごめん」
「あっ、ちょっと‼︎」
(もう御免だ。)
私は直様走り去った。何せ私達は、親から会う事を禁じられているのだから。
「どうしよう…本、忘れて行っちゃったな…」
読んでくださりありがとうございます!嬉しいです。




