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108.大前英雄ものがたり

大前英雄。16歳。

英雄は、ヤンキー同士の抗争に巻き込まれた。

かつて、大前を「お前さん、って時代劇みたいじゃん。」と揶揄った同級生立川と殴り合ったが、『引き分け』になった。以降、大前は立川と親友になった。


 

 ========= この物語はあくまでもフィクションです =========

 =====================================

 = EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す =

 == EITOガーディアンズとは、EITOの後方支援部隊のことである ==


 大前英雄。16歳。

 英雄は、ヤンキー同士の抗争に巻き込まれた。

 かつて、大前を「お前さん、って時代劇みたいじゃん。」と揶揄った同級生立川と殴り合ったが、『引き分け』になった。以降、大前は立川と親友になった。

 大前は、立川のグループと他のグループの抗争を止めに行った。

 ところが、駆けつけた警察官達に逮捕連行された。

 立川は自分が悪かったのだ、と庇ったが、なかなか聞き入れて貰った。

 立川は鑑別所を出た後、自責の念にかられ、自殺した。

 大前は、グレた。

 自棄を起こして、ヤンキーのグループに入ろうとした。

 それを止めたのは、警察官になったばかりの小柳だった。

 小柳は、正座し、大前に土下座した。

 抗争のグループの一員と勘違いしたのは、小柳本人だったからだ。

 小柳は立川が自殺したことを知っていた。


 大前は、非行には走らなかった。

 父親の転勤に伴い、大阪に転校して戻って来た大前は、高校卒業後、『大阪府警察学校』に入学、警察官になった。

 父親の死によって、大前は必死に警察官の仕事に励んだ。


 日進月歩。大前は警視正の昇格試験に合格した。

 同期で、東京に戻った夏目房之助は大いに祝福した。

 そして、大阪府警本部長から、EITO大阪支部の管理官をするように命じられた。

 名目上は、EITO東京本部の斉藤理事官の推薦、ということになっているが、夏目が後ろにいたことは明らかである。


 大阪支部を任せられたものの、人員をどう集めるか頭が痛い問題だった。

 そこに、救世主が現れた。

 芦屋グループの芦屋三美だ。

 三美は、資金提供する代わりに、メンバーを推薦し、大前に吟味を依頼した。

 メンバーは、南部総子、総子に平定されたレディースの元メンバーだった。

 大前は、総子と同じ名前の妹を幼い頃なくしていた。

 大前は、総子を副官にすることにした。

 総子なら元レディースがついてくるだろう、と大前は判断し、全員採用した。

 総子の親友の紀子が自殺未遂をし、総子の説得で自殺を取り止め、EITOで働くことになった。

 大前は、運命の女神に感謝し、紀子と恋愛し、結婚した。


 1月25日。午後1時。EITO大阪支部。司令室。

 昼食もそこそこに、小町の評価のレポートの下書きを書いていた大前は居眠りをしていた。

 今は妻となった、総子の親友紀子が肩を揺さぶった。

「・・・・英雄さん、大丈夫?」

 気が付くと、紀子とヘレンが大前の顔を覗き込んでいた。

「あ。もうこんな時間か。みんなは?」

「門田さんから打診があって、総帥が返事してチーフ達全員出動しました、JR天王寺駅のコンビニに博打が放り込まれて火事になったんです。」と、ヘレンが説明した。

「三美総帥が、『お昼休み』くらいは休憩させて、と言って出て行きました。」と、今度は紀子が説明した。


「そうか。」

 大前は、居眠りで汚れた原稿の一番上の紙を破き、白紙を一枚添えて、机の引き出しにしまった。


 午後4時。

「コマンダー。チーフからです。」

 音声データがスピーカーから流れた。

「兄ちゃん。騒ぎ治まったわ。直帰してもええかな?」

「ああ。そうしてくれ。」

「あんまり、紀ちゃんとアレせんでも、産まれるって。」

「アホ、そういうことやなくて・・・。」

「コマンダー。もう切れてますけど。」と、ヘレンが笑い、紀子も笑った。

「今日は、早う帰ろな。」


「「了解!!」」


 ―完―


 ※少年鑑別所とは、

 家庭裁判所の審判(観護措置)により非行少年を一時的に収容し、医学・心理学・教育学等の専門知識に基づいて非行の原因や特性を調査・診断する法務省所管の施設です。主な役割は、審判で適切な処分を決めるための資料提供、心情の安定を図る観護処遇、地域社会の非行防止支援です。

 ※少年鑑別所のポイント

  目的: 少年審判に向けた「鑑別」と「観護処遇(収容生活)」。

  収容の理由: 非行・犯罪行為をした20歳未満の少年に対し、家庭裁判所が観護措置を決定した場合。

  調査内容: 鑑別技官による面接、心理検査、行動観察を通じ、性格や環境の問題点と改善のための指針を明らかにする。

  少年院との違い: 少年院は「教育・矯正」を行う最終処分施設であるのに対し、鑑別所は一時的に収容して「調査・診断」をする施設。

  期間: 基本的に2週間(最大4週間まで延長可能)。

  地域支援: 「法務少年支援センター」として、非行に関する悩みや家庭・学校の問題などの相談も受け付けている。

 ※少年鑑別所は、単なる収容ではなく、少年が抱える問題性を専門的にアセスメントし、将来的な再犯防止を図る役割を担っています。

(Google検索より)



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