第一話〔寝ていたら異世界に〕
ガシャン!!!!!!!
その音と同時に大きな揺れが起こり、
如月重夜は目を覚ました、
何事かと思い周りを見てみると。
ある人は困惑していたり
急に起こった事で空いた口が閉じていない人、
頭をぶつけたのが少し血を流した人が何人かおり、
前を見てみると損傷は少ないが明らかに凹んでおり、
操縦席も損傷はないがエアバッグが飛び出している、
かなりの衝撃が起きたのだと分かり、
シートベルトを外し近くに座っていた友達に聞いてみた、
『一体何が起こったんだ…?』
近くに座っていた友達に聞いてみたが、
口をあんぐりしたまま(◎ @ ◎)ぽけー としていた。
俺は状況が分からずドアを開けようと運転席辺りまで行くと、後ろにいた男子高校生が口を開けた。
『…あ、あれ?トンネルに入ったと思ったら、
何で森に入ってるんだ…?』
その学生は声が俺の二倍位大きい声だったのでその学生の声でバスに乗っていた人全員が正気に戻った。
俺は運転席まで行き見てみるとエアバッグが運転手を
圧迫しており本人は気絶している、
とりあえず無事と言うことが分かり、
ドアを開けて外を見渡したが辺り一面が森に囲まれており、
正面にはぶつかった衝撃で折れた木が一本に、
変な玉が落ちていた、
何やら書かれており見てみると収納&錬成と書かれていた、
俺がそれに触れた瞬間変な玉は俺に吸い込まれるように消え
"スキルが追加されました"と脳内に流れた。
俺がだった今起こった事に頭を悩ませていると
後ろからわいわいと争う声が聞こえた。
俺がバス内に戻るとバスでは起こった出来事を、
まだ理解してない人や、
これは幻覚だと自分に言い聞かせ続ける人、
起こった出来事をアイツのせいだ等のなすり合いを始めたりとはっきり言って地獄絵図だった。
ただ、何人かまともな人はいたようで
俺が戻って少し経つと直ぐに収まり、
メガネをかけた会社員と俺と同じ年位のオタク学生が、
状況整理を始めた。
『トンネルに入ったと思ったら森に出ていた…と他にトンネルに入った直後とかに外を見ていた人はいませんか?』
メガネの会社員がトンネルに入る直前等に外を見ていた人は
居ないかと問いかけると、二人がそれに応えた。
『私が見た限りだとトンネルに入った瞬間、
一瞬光ってそこから衝撃が来た感じです…』
そしてもう一人は。
『ぼ、僕は外の景色が好きで見てたんだけど、
トンネルに入った時にゲームでよく見る魔法陣みたいなのが、
ガラス越しで見えたんだ。」
『ほほう…少年君その魔法陣とはどんな形だったか
分かりますか?』
『色は青くて、丸の中に星と謎の文字?みたいなのが模様
だったのは見えたけど…』
そしてオタク学生はこう結論付けた。
『つまりここは異世界では無いでしょうか?』
一部の人は
『は?』
とオタク学生の言った事に理解が追いつかない人や、
何故か納得している者がいた。
俺もほんの少しだが納得してしまった、
何故ならさっきの玉が自分に吸い込まれるように消えた事と、頭に響いた声だ。
ここが別世界ならば今までの常識が通じない可能性が、
あるかもしれない事をバスの人達に伝えた。
『ここが別世界なんだとしたら常識が通じないかもしれない。』
俺がそう言うとそえいえばと言わんばかりに一人の男が
俺に質問をした。
『そう言えばあんたさっき外に行ったよな…
外はどうなってる?』
『あぁ、見ての通り森だ、奥は真っ暗だったのと変な玉が落ちていた位だったな。』
俺がそう言い終わると、オタク学生が俺の前に立ち
こう言った。
『…変な玉とは…?』
俺が触れて消えた玉について聞いてきた。
『たしか…収納&錬成って書かれていた玉だったな。』
俺がそう言うとオタク学生は目を輝かせてこう言った。
『何ですと!?そ、その玉は何処に!?』
『うおっ!?』
オタク学生が肩に手を置き、
俺が言った玉の場所について聞いて来た、
それだけなら良かったのだが、
オタク学生は勢い余って俺を押し倒した。
黙っていたが俺は男に侮られないために男装をしている、
男性気質があったので男装や口調は直ぐに出来たが、
根は女子なのでこの押し倒しには耐えられなかった。
『こ…』
『こ?』
『この…スケベ野郎がーー!!』
俺は押し返しオタク学生を吹っ飛ばした、
何故俺がふっ飛ばしたのか知っている友人は、
あー…って顔をしていた、
が他の人からは男だと思われている、当然オタク学生にもだ。
『い、いきなり何するんですか!?』
『それはこっちのセリフだスケベ野郎!!
胸に顔を押し付けやがって!!』
俺が反論していると友人が慌てて止めに入った。
『お、落ち着いて!!重夜ちゃん!!』
………
数分後…
友人が止めに入ったおかげで何とか俺は気を抑えた。
『そ、それで何でふっ飛ばしたりなんか…?』
オタク学生は聞いて来たが、友人が突き飛ばされた訳を話した
『重夜ちゃんは訳あって男装してる女子だよ。』
『…何ですと…?』
俺が女子だと知るとオタク学生は土下座した。
『す、すいませんでしたーー!!
押し倒してしまったにも関わらず胸に顔を押し付けてしまってホントに申し訳ありませんでしたーー!!』
オタク学生は顔をバスの床に擦りつけ土下座した、
それを見て俺は悪気はなくとも土下座するオタク学生を見て、俺も悪かったなと思い俺も謝罪した。
『…いや男装してた俺も悪かったし…ごめん…』
空気が暗くなったので話題を変えようとさっきの玉に
ついて話した。
『…さっきの玉についてだけど…触ったら消えた。』
『何ですと…!?』
オタク学生は飛び上がり驚いている。
『消えたというか、俺自身に吸い込まれるように消えた。』
俺がそう言うとオタク学生は俺が言った事について更に
聞いてきた。
『吸い込まれるように!?
それってどんな感じがしましたか!?』
『そうだな…力が一瞬だったが湧き出てくるような感じが、
したが体が馴染んだように収まった感覚だったな。』
俺が言った事でメガネ会社員とオタク学生は考えた後ある考えを思いついた。
『…もしかしたらえーっと重夜さんでしたよね?』
『そうだが。』
メガネ会社員は考えた仮説を言った。
『もしかしたら何ですが、
収納&錬成は…スキルではないでしょうか…?』
『私もそう思いました、重夜さん"収納"を使えませんか?』
『…収納を?』
使えるのか分からないが、
使えるのだろうか。
俺は試しにポケットに入れていたスマホを手に持ちこのスマホを収納するイメージで…スキルを発動するイメージで発動した。
『収納…』
シュン…!!
手に持っていたスマホがシュン!!
と音が聞こえたとおもったら手の中から消えた。
それを見ていた人達は驚きの声を上げた。
俺は今度は収納から取り出すイメージでスキルを発動した。
『収納…スマホ』
シュン!!
手の中にスマホが出現した。
他の人達は更に驚きの声を上げた。
『…ゲームみたいだな…』
俺の内心では物凄くわくわくしていた。
もしかしたらあれもあるかもしれない、
俺はアレを出せるんじゃないかと思い発した。
『…ステータス』
……
『やっぱそんなゲーム見たいな展開は…』
フォン…!
「
神宮寺 重夜 17歳 Lv1 ランクG
ステータス スキル cスキル
HP99/100 剣術Ⅰ 豪運
MP50/50 製作Ⅰ 収納:土×260 枝×18
力 04 錬成Ⅰ 砂鉄×24鉄鉱石×48
魔力06 無魔術Ⅲ
守り03 四魔術Ⅱ
魔守02 錬金術Ⅰ
知能05
俊敏06 」
突然音がなり目の前には青い画面が出現した、
当然他の人も突然現れた青い画面にびっくりした反応をみせ、
自分も出せるのではないかと思い皆ステータスと発した、
すると…全員ステータス画面が出現した。
『ふぉぉぉぉぁ!!ステータス!!ファンタジー!!』
オタク学生はわくわくした様子で喜びの声を上げていた。
オタク学生のステータス画面をチラッと見ると
「
山本 将 17歳 Lv1 ランクG
ステータス スキル cスキル
HP69/70 体術Ⅱ 鑑定Ⅰ
MP67/67 土魔術Ⅰ 付与Ⅰ
力 03
魔力08
守り08
魔守05
知能08
俊敏03 」
なるほど、と後ろから見ているとメガネ会社員が話し始めた。
『えー、ステータスを見るのはいいんですがとりあえず
この森から出る事を考えませんか?』
それはそうだなと思い席に座り、他の人も席に座った。
『ゴホン…えーまずはこの森から出なければ
ならないかも知れません。』
『何故出なければ行けないのかと言うと…私は生体感知という
スキルを得ました。
そのスキルを試しに使いましたら。
複数の生体反応がありました、
狼の様な形もあり、
その近くに耳が長い生物もいましたね。』
それを聞いて何人かは怯えてはいるが、
自分が得たスキルで立ち向かおうと意見を言うものもいた、
ここでも言い合いになりそうだなと感じたメガネ会社員と
オタク学生は多数決にしようと案を出した、その結果。
16戦う・逃げる14
戦う事になり全員が、荷物を持ちバスの外に出た。
武器になりそうな物を集めるらしいが、皆の手持ちには、
使えるものがなかったがホームセンターでDIYセット+ハンマーや釘打ち機を買ってきた人と、
包丁が折れて買ってきたおばさんの包丁位しか、
使えるものがなかった。
俺が考えていると将が話し掛けてきた。
『そういえば重夜さんのスキルで使えるスキルあります?』
『うーん…ステータス』
フォン!!
『このスキル…使えるか?』
『このスキルは…製作?と錬成ですか…使えますね。』
俺はバスの前に行き木に触れ収納し木を複数個入手し、
一部のみを取り出すイメージで取り出し無事木の棒を入手し、DIYセットを持ったおじさんに縄を持っていないかと聞き、
無事縄を少し頂いた。
これで…
鉄鉱石を鉄のみを取り出すイメージで…
『錬成…鉄…』
鉄を作成しました 経験値+2
『そして…製作…』
シュイン!!
鉄の斧を作成しました 経験値+3
経験値が達成したので製作Ⅰは製作Ⅱにレベルアップしました
音が鳴り続けたが無事鉄の斧を作れたのでこれを収納から、
取り出して将に渡した…すると驚きの声を上げた。
『作れたんですか!?これは…鑑定!!』
シュン!!
鉄の斧 ダメージ+16 耐久残り135
『他の物はまだ鑑定してないのでそんなに分かりませんが、
かなり良い出来ではないですか?!』
将が声を上げたので全員が俺達の方を見た、
将がさっきまで持っていなかった斧を持っている事に
diyセットおじさんは聞いてきた。
『さっきまで持ってなかった筈だが…ってこの紐、
俺がさっき渡した紐じゃないか!!
もしかして作ったのか!?この短時間で!?』
『俺がスキルを使って作った。』
俺がそう言うと驚きスキルについて聞こうと、
何人か俺の近くに来たその瞬間、
ガサガサッ…
近く…というよりも隣で音がした。