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ダンジョン作成

ぼちぼち他の投稿作も投稿を再開しようと思うので良ければそっちも読んでください。

「……さい。…おき…ださい。起きてください。主よ。」


 ぐっすり眠っている俺を起こそうとする謎の女?


 あれから俺は女神と残り時間まで細々としたダンジョンの基礎情報を教えてもらい、転生してきたはずである。


 確か、俺が作ったキノコしかいない。何も設定されていない初期の洞窟ダンジョンのはずなんだけど?誰?この女?俺のキノコはどこ?


 「あぁ…あの女神間違えたな……仕方ない…修正されるまで寝るか。」


 あの女神…おっちょこちょいぽかったし、こういう間違いもあるか?


「あの……起きてくれませんか?主?」


「俺はお前の様な人型魔物を作った覚えはない。つまり、ここは別の奴のダンジョンだ。そのうち、気づいた女神が修正してくれるだろう。だからお前も寝て待ってろ。」


 俺がそう勧めていると……


「いえ、私は貴方に作られたキノコなんですが?」


「はぁ?!いやいや、俺は人型を作ってない上に俺に()()は効かない。」


 俺はまず、キノコの特性としての幻覚を疑ったが、俺には通用しない上に、あれは対象の記憶から大切な者に見える幻だ。


 俺はこんな女、前世でも、天界でも見た事がない。

 つまり、大切な者かどうか以前に記憶に該当する人物がいないのだ。


「えっと……SR以上には最初から人型か人化の術をを持っているように自動的に設定されるようです。」


「なにそれ?はじめて聞いたんだけど?」


 多分嘘をついていないこの自称キノコの話を信じるならあの女神はうっかりかわざと話さなかったという事だ。

 そう思っているとこの自称キノコがキノコなのかを確かめる良い方法を見つけた。


「女神が言うにはっ!……て…なにするんですか?」


「うん?いや……寝起きでお腹がすいていたのでね。」


 俺の前には俺に腕をもぎ取られた自称キノコがいた。


 どうやら、痛覚は鈍いらしいな。あまり痛がる表情も耐えてるように見えない。


「それじゃあ、いただきます。」


 俺は自称キノコからもぎ取った腕を食べていた。流石に子供の俺では成人女性くらいにの腕を一気に食うのは無理なので、まずは指から食うことにした。


「ふむ、感触は人と同じなのに食感は生のキノコに似ている。そのうえ、血液は極上のキノコスープだな。……美味い!」


「当然です。私は()である()()が作ったのですから。」


 いつの間にか腕を再生させたキノコは俺が初見で信じなかったことを根に持っているのか?やけに主を強調して言った。


「確かにこれは俺の作ったキノコだな。認めるよ。お前は俺のキノコだ。………上腕部分になるとまた違う食感になるのか…面白いな。」


 腕を食べてたら他の部分も気になるが……まぁ後楽しみに取っておくか。


「はぁ、それじゃあさっさとダンジョン作成を始めるか…」


 女神のせいで無駄な確認時間が生まれてしまった為、色々省いてダンジョン作成に移ることにした。

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