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2.執行開始

 夜が明け、目覚ましが鳴り、目が覚めた。


 目覚ましを止めて、ベッドの中で一度ストレッチをした。

 隣を見ると紗夜はいない。


 昨夜、紗夜はずっと僕と一緒に寝たいと騒いだ。

 断れなかったので、彼女と一緒に寝た。でも彼女は今隣にいない。


 僕は夢を見ていた?

 きっと夢にちがいないだろう。


 そうだよね、指輪が少女に変わるわけないでしょ!


 ベッドから立ち上がった。


 パジャマを脱いで、学校の制服に着替えた。

 洗面所に行って、歯を磨いて顔を洗った。

 それから朝ごはんを作るのだ。


 僕の部屋と浴室は2階にあるけど、台所は1階にある。

 階段を降りていく途中で、味噌汁の匂いがした。


「まさか……」


 僕は急いで一階に行った。

 そこには紗夜がいた。


「おはようございます、ご主人様」


 やはり夢じゃない、現実だ。


「おっ、おはよう」


 紗夜に挨拶した。


「朝ごはんの準備ができています」

「……わかった」


 ダイニングに行って、椅子に座った。

 紗夜も椅子に座った。


「どうぞお召し上がりください」


 お椀を取って、味噌汁を一口飲んだ。


「うまい」

「おいしいでしょ?」

「……うん」


 確かに紗夜が作った料理はうまい。


 紗夜を見てみると彼女はまだ巫女服を着ている。


「あのさ、お前は巫女服を着て学校に行くつもり?」

「だめですか?」

「もちろんだめだよ。お前が学校に行くには、制服を着る必要がある」

「制服?……ご主人様が今着ているその服装ですか?」

「そう」

「かしこまりました」


 紗夜が指をパチンと鳴らすと、巫女服が制服に変わった。


 これを見てちょっとビビった。

 でも、紗夜の制服姿はかわいい。


「どうですか、ご主人様?」

「……かっ、かわいいよ。さあ、早く朝ごはんを食べて、学校に行こう」


 紗夜は僕の言葉を聞いて赤面した。


「ありがとうございます」


 僕たちは朝ごはんを食べ、歩いて学校へ向かった。

 家から学校までは15分ぐらいかかる。


 紗夜は僕の妹として、学校へ通うことにした。

 彼女が面倒を起こさないことを望む。


 僕たちは丁字路に来た。

 学校に行くなら、左に曲がらなきゃ。

 僕が左に曲がろうとすると、紗夜が呼び止めた。


「待ってください、ご主人様」

「どうしたの?」

「ご主人様、わたくしたちは右に曲がるべきです」

「なんで?」

「これも計画ですから」


 右へ曲がれば、かえって学校から遠くなる。

 遅刻するかもしれない。


 だが、紗夜はこれが計画だと言い張り、僕は反論できなかった。


「わかった。行こう」

「はい」


 右へ曲がった。それから、紗夜の言ったルート通りに行くと、ちょっと辺鄙なところに出た。

 紗夜は僕をここに連れてきて一体何をするつもりだろう?


 紗夜が立ち止まった。


「ここです、ご主人様」


 ここ?


 前を見ると、三人の男が一人の女の子をいじめていた。


 彼ら3人を知っている。

 真ん中に立っているのは霧嶋 裕之、三年生。

 霧嶋先輩は、学校で彼を知らない者はいない程の不良だ。


 そして他の二人は先輩の子分たちだ。


 名前は日高 瑛良と大橋 達也だ。


 待て。もしかして紗夜が僕をここへ連れて来た目的は、あの女の子を救い出すことか?


「ご主人様、あの少女を助けてあげてください。あの子はご主人様のハーレムの成員ですから」


 やはり……。


「彼女の名前は梅本 愛乃、十六歳、高校二年生、誕生日は九月十七日、血液型A型、性格は内気で照れ屋。そしておっぱいはFカップですし、童顔ですし、ご主人様にとてもお似合いです」


 彼女のことに詳しい……。

 僕は苦笑した。


「しかし、僕はけんかが苦手だよ」

「ご安心ください、ご主人様。わたくしはご主人様を助けます」


 紗夜の力があれば、僕はきっとあの女の子を救うことができるだろう。


「わかった」


 勇気を出して前へ出た。


「お前ら、その子を放してやれ」


 霧嶋先輩らは振り返って僕を見た。


「なんだ?」


 霧嶋先輩は殺気を帯びた目で僕を見ている。


 その目が怖い。

 霧嶋先輩を見て僕はちょっとしりごみした。


「そっ、その子を放してやれ」


 霧嶋先輩らは僕の言葉を聞いて大笑いした。


「お前、俺たちの学校の生徒だな。どうやらお前は俺を知らないようだな。じゃ、俺を覚えるまでボコボコにしてやる」

「こんなやつは兄貴が手を出すほどのことじゃねえ」

「俺らがやればいい」


 霧嶋先輩の隣の日高と大橋が僕に突進してきた。


 日高がこぶしを握って、僕に殴りかかってきた。

 だが、なぜか体が勝手に動き、攻撃をかわした。


 大橋も僕に殴りかかってきたが、僕はまたしても体が勝手に動き攻撃をかわした。

 僕の体が自動的に大橋をつかんで背負い投げをした。


 この時僕はすでに分かっていた。紗夜が僕の体をコントロールしていることを。


 日高はもう一度僕に殴りかかってきた。僕は地面に倒れている大橋をつかんで、盾として日高の攻撃を防いだ。

 日高の一撃で大橋は完全に気を失った。


「なに!?」


 日高は言った。


 僕もこぶしを握り日高の顔を殴った。

 彼も気を失った。


 痛い、僕の手。


「どうやら腕がたつようだな。お前の名は?」

「……松岡 颯太だ」

「松岡 颯太か……くたばれ!」


 霧嶋先輩は言い終わると、僕に向かってこぶしを握り締めて突進してきた。

 攻撃を避けて、僕は手刀で、霧嶋先輩の首を思い切り叩いた。

 霧嶋先輩も倒れた。


 こうして、僕は一人の少女を救い出した。

 これでこの子は僕のハーレムの成員だ。

「とても面白い!」

「読み続けたい!」

「更新を期待です!」


とか思いましたら

是非下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。

面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、素直に感じた気持ちでまるで構いませんか!

よろしくお願いいたします。




                  白皇 コスノ 拝啓

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