一人ぼっちの病院生活
まだ、病院に入って2日目ではあるがテレビだけではあきてしまいそうなのでふと病院の外を眺めてみると下校中の小学生たちの楽しそうな姿が目にはいった。それを見て一人しかいない状態の寂しさをつくづく感じていたら、そんな僕の気持ちを察してか突然ドアがノックされたので
「どうぞ。」 と言うと、僕にとっては見慣れているがいつ見ても目立つ赤髪で
「具合はどう?」 と聞いてきたので、
「ぼちぼち。」 と答えると返事の代わりにとてもきれいな笑みが帰って来た。 彼女の名前はさゆりと言って世間一般でいう幼なじみという関係
だ。先程述べたように赤髪ではあるがそれを目立たせているのは彼女の透き通るような白い肌だろう。誰が見ても美人であるとわかる彼女が今ここに来てくれている理由は僕がまた入院している原因でもある先日の出来事に少なからず彼女が関係しているからだろう。