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断切  作者: 池田 ヒロ
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エナの日記①(三十日目~三十三日目)

 キリが我が家に来て四週目が経つ。あの日、ボロボロで死にかけていたあの子の記憶はまだ新しい。あの子が目にする、体験することも新しい。とっても嬉しそう。私にとっても、キリという存在はかけがえのないものへとなっていっている。ただの他人だなんて思われるかもしれないが、生きるか死ぬかの瀬戸際で見せていた、怯えたような目。忘れられない。あの目を見ていると、手を差し伸べてあげたくなる。実際に、そうして私の心の中で何かが目覚めた気がしてたまらない。だからこそ、心からキリを家族に迎え入れられて嬉しく思う。私も、アシェドも。


朝:野菜スープ、クラッカー

昼:魚のソテー、フルーツサンド

夜:肉野菜炒め、米とフルーツのスープ


     ◆


 キリは好き嫌いなくご飯を食べてくれるから嬉しい。他の家の子どもは好き嫌いが多いから大変だ、と聞くけれども、あの子の場合は何でも食べなければ死ぬという状況だったのよね。好き嫌いがないから、あまり困らないのだけれども。逆にキリが嫌いな食べ物って何だろうって思ってしまう。本人に聞いても首を傾げるだけだから。さて、明日のご飯は何を作ろうかな。


朝:ベジタブルサンド

昼:肉スープ、クラッカー

夜:フライ盛り合わせ(付け合わせに三種のソース)


     ◆


 悪癖が出ないように、キリは我慢を頑張っていると思う。最初の我慢は右手から血が出てしまうほど、涎を出すほどだったけれども、今では見ないようにすることを学習したみたい。あの小動物を見掛ける度に視線を逸らして、右手を強く握っている。いずれはそういうことをせずして、普通に動物を見れる日が来るといいね。


朝:野菜と米のスープ

昼:ホットベジタブルサンド

夜:魚のソテー(付け合わせに温野菜)、米とフルーツを蒸した物


     ◆


 アシェドが明日は山菜を採りに行こう、と提案をしてくれた。この時期に採れる山菜があるらしい。そう言えば、キリは山菜を知っているだろうか? これは上手く調理できれば、きっとキリだって喜んでくれるだろう。近頃、物騒な事件も起きていないし。あの連続殺人事件の犯人は捕まったのか、やけにニュースが静かだし。さあ、明日は楽しみだ。


朝:フルーツサンド

昼;ミートパイ、温野菜

夜:肉のステーキ(フルーツソース付き)、野菜スープ

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