ゾンビブックに騙されました
「どうか燃やすのは勘弁してくださいお願いします。やっと下から目線でゾンビブックは喋っているようだ」やっと下から目線になってくれたか、オレをなめんな!このゾンビブックのただの分厚い本みたいな物に説教したくなるわ。イジメがいがあるな。面白い。というかこんな分厚い本みたいな物に説教してもなにも始まらない。話でもきいてやろうかな。
ゾンビブックがちょっとかわいそうになってくるわ。オレのせいだけどな。
「ゾンビブックがもう結構下から目線で喋ってくる」
「一度でいいから使って、使って下さい。お願いします」
「使ったらどうなるの」
「それは使ってのお楽しみですよ。いいことが起こりますよ」
マジか!じゃあ早速使ってやろう。
「鉛筆で書かなくていいから声で喋って下さい。私が自動的に書きますんで」
「そんな機械的な便利機能があるのか、便利だな。正直言って書くのも面倒くさいからな」
今の時代佐藤太郎とかつける親はいないだろう。きっとそうだ。そうに違いない。
「じゃあ佐藤太郎」
「承知しました」
暇だからテレビでも見よう。
「緊急速報緊急速報、一時番組を中断して緊急ニュースをお伝えします」
「全世界の佐藤太郎さんがゾンビになりました。至急避難して下さい」
え?まさかオレのせいなの?
「ああ…………あああああ…………ああああ!」
頭を抱え叫び上げるオレ
「ないわ。そんなことあってたまるか!ないわ」