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第6話 勃起王決めて何が悪い!

「はいー! 始まりました! 誰が1番早く勃起できるかを競う大会!」

「その名も勃起王選手権!」

「「いや、シンプルだな。おい」」


 急にたーちゃんが、アホなことを言い始めた。なぜ、こんなことを言い始めたかというと、遡ること30分前。ん? そんな遡ってない? うるせぇ、ぶっ殺すぞ?




「相変わらず、ひま○こだな~」

「たしかし」

「でも、なんかやることあるかやー?」


 俺たちは、いつものスーパーでいつもと変わらない時間を過ごしていた。俺も、今日は特に見るアニメも無く、帰っても暇なのでここにいたのだが。


「ひま○こだし、俺は帰ろうかなー」

「は!? それはなくね!?」

「高明はいつものオタ活動?」

「たーちゃん、うるさい。瑠、オタ活動の何が悪い」


 たーちゃんも、瑠もそれぞれに俺に意見を述べてくる。


「じゃあ、なんかやること考えようぜ」

「どーせ、何も思いつかないで無駄な時間を過ごす羽目になるじゃん」

「なら、ボク、彼女に会ってこようかな」

「「リア充は死ね!」」


 最近、瑠のリア充発言が多くて、辛い。なんで、瑠にばかり女がいるんだよ。羨ましい。


「じゃあ、早くなんか考えてよ。そうじゃなきゃボクはパイ○パンするよ?」

「すっしー! なんか考えろ!」

「いや、俺も帰りたい勢なんだけど」


 たーちゃんが、五月蠅く喚く。


「「うるさい。たーちゃん(白田)」」

「……すま○こ」


 ホントにこいつは下ネタしか言えんのかねー。


「あっ! じゃあ、すっしーんち行こうぜ!」

「俺んち行って何すんだよ」

「それは、行ってから決める」


 そうして、俺んちに場所を移動したバカどもが、提案したのが、誰が1番早く勃起できるか競う大会。勃起王選手権なのだ。




「で、ルールは?」


 たーちゃんにルールを聞くと少し考え込んだ。いや、考えてなかったのかよ……


「あっ! AVを見ないで、勃たせることが1つ!」

「うっわ、キッツいな。瑠、いける?」

「ボクも、きびいな」

「2つ! 手を使わないで勃たせること!」

「……ハードだな」

「3つ! 自分の妄想だけで勃たせること!」

「たーちゃん、できんのかよ……」

「以上が勃起選手権のルールだ!」


 ダメだ。こいつの考えていることが、ぶっ飛んでやがる。てか、こいつできんのかよ。


「そのルールで、白田は勃つの?」


 瑠が俺も思っていた疑問をたーちゃんに、ぶつけた。


「ん? 勃つよ?」


 ……ごめん、お前そーゆー奴だったわ。


「なに? お前ら勃たないの?」

「「いや、普通勃たないだろ」」

「な、なんだと!」


 はあ、こいつ、性欲に正直過ぎんだろ。なんで勃つんだよ。


「我なんて、すぐ勃つのに……」

「お前のち○こはどんな構造してんだよ……」

「普通じゃね?」

「いや、白田のち○こは普通じゃないよ」


 瑠のツッコみは今日も健在のようだ。……カワイイ////


「高明、死ねよ」

「グハッ!!」


 瑠の毒づきは、高明には効果は抜群だ!!……アリスたんにあとで、慰めてもらお。




 まあ、そんなこんなで始まりました。勃起王選手権。ん? この間に何があったかって? なんもねぇよ。ち○こ千切るぞ。


「じゃあ、始めるぞ。勃起選手権、開始!」

「「……」」

「これ、楽しい?」

「瑠の意見に激しく同意」

「しゃべりかけるんじゃない! 勃起に集中しろ!」


 こいつ、集中するとこ間違ってないか。


「まあ、いいや。さっさと終わらせようよ」

「そうだな。俺もアニメ見たくなってきたし」


 俺と瑠は、そこから勃起に集中することにし、ち○こを勃たせることに専念した。……勃起に集中ってなんだよ。




「はあ~、勃たねえーなー」

「高明に同意。ピクリとも反応しない」


 俺と瑠はなかなか勃起できずにいた。てか、勃起って意識してするもんなのか?


「アリスたんにフ○ラされてることを考えよう」

「高明はいいよね。そうやって妄想する相手いて」

「瑠だって彼女いるじゃん」

「ボクは彼女をこんなくだらない事に使いたくないよ」

「なに、この敗北感……」

「お前らそろそろ勃起に集中しろよ。勃起王になりたくないのか」

「「いえ、別になりたくないです」」


 また、たーちゃんはアホなこと言ってるよ。てか、勃起王ってなんだよ。


「なあ」

「なんだ? すっしー」

「これ、やる意味ある?」

「ふん。そんなこと決まってるだろ」

「?」


 たーちゃんは、自身ありげな雰囲気をかもし出していた。え? これ意味あるんだ。


「もちろん、やる意味などない!」


「「いや、無いんかい!」」


 すかさず、俺と瑠がツッコんだ。


「なら、もうやめね? 俺、眠くなってきた」

「ボクも。もう疲れたし帰りたい」

「はー? お前らこんなことで根をあげるなんて、それでも男かよ」

「「いや、関係ないよ」」


 もう、完全に俺と瑠はやる気がなくなっていた。


「もう帰ろうぜ」

「ボクも高明に賛成」

「えー。じゃあ、いいよー。今日はこれでパイ○ンだな」

「そうだな。んじゃ、パイ○―ン」

「「パイ○―ン」」


 結局、俺らは今日なにがしたかったんだろう。



※良い子はこんなアホなことはしないようにしましょう


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