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第28話 久々に学校行って何が悪い!



 俺は今、チェイサーに乗ってある場所に向かっている。それは。


「おはようございまーす」

「おー本山くん。久しぶりだね」

「お久しぶりです。先生」


 そう学校だ。実に1か月ぶり。なにやってんだろうな俺。


「今日はレポートやりに来たのかい?」

「はい。そろそろやらないといけないので」

「まあ、あと少しで卒業だからね」


 俺はあと数か月もすれば卒業なのだ。そのために今日中にはほとんどのレポート終わらせたい。


「じゃあ、早速やろうか」

「はい。お願いします」


 この学校は授業は無く、レポートをやれば単位を貰える仕組みだ。しかも、そのレポートは、先生と一緒にやればいいので実にeasyなのだ。




「ここはこうやるんだ」

「こうっすか?」

「そうそう」


 しっかりと真面目にレポートをやる俺。マジ優等生。ヤンキーとは思えない。


「それで、進路は決まったかい?」

「いや、それがまだで……」

「そろそろ決めないとヤバいよ?」


 ここ最近進路の話しばっかで嫌になってくるな。


「はい。わかってます。今度の進路ガイダンスで決めるので大丈夫ですよ」

「そっか。ならよかった。私たちも心配してたんだよ」


 先生の話いわく、基本的に3年生はほぼほぼ進路をもう決めているらしい。決まってないのは俺を入れて数人。


「まあ、次で決めるんで大丈夫っす」

「わかったよ。じゃあ、レポートやっちゃおうか」

「はい」


 俺は、先生の言葉によりレポートを再開した。




「じゃあ、俺帰ります」

「うん。また明日も来るんだよね?」

「はい。今日と同じぐらいの時間に来ます」


 俺は全てではないが、レポートを終わらせ今日は帰ることにした。正直なとこ、俺はここに友達はいない。なので、ここで暇つぶししようとは思わないので、レポートが終わるとすぐに帰るのだ。


「じゃあ、また明日」

「はい。お疲れっす」

「お疲れ様」




「もうすっしーもそんな時期かー」


 学校が終わり、俺は暇だったのでたーちゃんに連絡し、合流した。


「まあな。瑠だって今学校にいるんだろ?」

「ああ。我が連絡したとき学校にいるって言ってた」

「アイツは進路決めたのかや?」

「田中のことだから決めてないんじゃね?」


 たーちゃんの言うことにも一理ある。アイツはなんだかんだどっか抜けてるから将来のことも考えていないだろ。


「田中は我と同じで立派な無職になるのだよ」

「俺も無職になりたいわ。働きたくない」


 むしろ働きたいやつなんてこの世にいるのか? いたらソイツは相当ドMだ。気持ち悪い。


「すっしーも無職でいいじゃん」

「俺はさすがにならん。なりたいけど、ならん」


 そうなってしまったら、人間として終わってしまう気がする。


「ん? なんか今我、ディスられた?」

「そんなことはないと思うぞ?」


 なんでコイツまでエスパーっぽくなってんだよ。なに? 俺の考えそんなに読みやすいんですかね?


「それで、すっしーは進路のこと決めたのか?」

「俺もまだ決めかねてる」

「おっとー。これは無職フラグか?」

「そんなフラグたたき折ってやる」

「なんでそんなに早漏なんだ。もう少し考えろよ」


 なんだろう。たーちゃんの下ネタ久々に聞いた気がする。


「そんなもん考えなくてもすぐに答えは出てるわ」

「そんなち○ぽ~」

「……なにそれ」

「そんなバナナって言うだろ? バナナ=ち○ぽ。そんなち○ぽや」

「1点」


 それは無理ありすぎだろ。


「低すギィィィィィ!」

「それは面白い」




「じゃあ、俺明日も学校あるから帰るなー」

「りょーかい。パイ○―ン」


 たーちゃんと解散して俺は家に帰った。明日も学校あるからな。


「ただいまー」

「おかえり。お兄ちゃん」

「あれ? 親父は?」

「まだ仕事。今日は帰るの遅くなるって」

「そっか」

「じゃあ、今日の料理、よろしくね」

「あいよ」


 本山家では母親がいないので、家族3人でローテーションで料理当番をしている。


「今日学校行ってきたの?」

「ああ。明日も行くよ」

「珍しいじゃん」

「まあ、たまにはな」


 その後、俺と裕也でメシを食って、その日を終えた。親父? 途中で帰ってきたよ?




「おはようございます」

「おはよう。本山くん」


 俺は次の日もしっかりと学校に来ていた。


「今日もレポートの手伝いお願いします」

「はい。お願いされました」


 ホントこの学校の先生は良い人ばっかだな。




「本山くんはなんかやりたいこと無いなの?」

「急になんすか?」

「いや、もし進学か就職で悩んでるなら好きなことができる職場か、学校に行くのが良いんじゃないかと思ってね」


 先生の言うことも一理ある。俺の好きな物……


「ラノベ……」

「ライトノベルのことかい?」

「そうっすね。俺の好きな物って言ったら」

「なら、その関係の学校とか探してみるといいかもね」


 ラノベ関係の学校か……


「まあ、視野に入れときます」

「それがいいよ」


 その後は、昨日と同じくレポートをやっていた。


「これで全部終わったね。あとは進路ガイダンスだ」

「そうっすね。またその日に来ます」

「うん。それじゃ、お疲れ様」

「お疲れっす」


 俺は、その時思った。


「これでしばらく学校行かなくていい! ラッキー!!」


 はい。屑でした。



※みなさんはちゃんと学校には行きましょう


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