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「なに見てんだよ、なっちゅ」


「はぁ、はぁ、ふ、ふふ。……わ、我はただ単に見るという行為はせぬぞ! 貴様らの行為を五感で……んんっ。フルに感じ取ってくれるわ!」


「お前頭大丈夫か?」


「大丈夫だ! 我は二次元でも三次元でもイケる!」


「そこじゃねぇよ!」



 もういい。この変態たちは放っておこう。


 茹でだこのように顔を真っ赤にさせ、熱弁をふるっているなっちゅを放ってグレンは浴場から出ていく。



「グレン、待って! 置いていかないで! 私たち、どうすればいいの? せめてバスタオルくらい持ってきてよ!」


「そっ、そうですよ! ごめんなさい。もう、そういった目で見ませんから!」


「知らん! お前らは服着てるんだから、普通に上がってこい、普通に!」



 今までどういった目で見ていたのだろうか。


 出ていくグレンの背後から『ひいぃ! い、いい、いい! 大丈夫! エディ、大丈夫だから堂々とこっちに来ないで!』というマリエッタの絶叫が聞こえてくる。悲鳴に変わるのも、そう時間はかからなかった。


 しばらくして、服を着て出てくるエディ。見ると顔がス○リートファイターⅡで負けたキャラクターを連想させるほどまでにボロボロになっている。そういえば、風呂場に来た時からずっとだったような気もするが。エドモンド本田にでもやられたのだろうか。



「どうした、エディ。なんかお前、顔がガシャガシャじゃね?」


「あぁ。なぜだろう。女湯へ行くと色々な物が投げられた上、ファイター職の者に馬乗りにされ顔面に百烈拳を叩き込まれ、たった今あの二人から連携技をくらった。産まれてきて、ごめんなさい」



 それを人はなんというか。『自業自得』だ。エディの堂々と女湯へ行ける神経が分からない。





 それから。



「「へくちん!」」



 宿に戻ってきてからというもの、マリエッタとなっちゅの二人はずっとあの調子だ。服を乾かしている最中に、フロントから借りた身体を覆えるだけの薄い布を一枚羽織って、フロントの暖炉前でガタガタと震えている。さすがに、真冬へと突入する季節にそういう事させる鬼畜なパーティリーダーはグレンしかいない。


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