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「とんとんとんとんとん。切った物を一個ずつラップに包みます。少し間隔を開けて並べます。はい、出来上がり」


「…………え?」



 三次元空間を小さく切った金太郎飴として、少し間を開けた空間が五次元空間だという。いくつかに分かれた金太郎飴。それを包んでいるラップ。ラップは絶対に取れる事はなく、三次元空間(金太郎飴)に張り付いたままだという。



「ただ、『そのラップに自ら穴を開けました』。これが強制ログアウトした時の状態ね。なっちゅの言っていた通り、このままでは五次元空間へ飛ばされて、そのまま戻れずに終了。だけどこの国王軍の紋章……キーアイテムがあった場合は……ぷちゅん」



 ジェスチャーで、別のエア金太郎飴のラップに穴を開けてみせるマリエッタ。



「別の金太郎飴……『違う三次元空間に移動出来る』って事なのよ」


「……! 金太郎飴と金太郎飴を結ぶトンネルが出来るようなものなのか!」


「そゆこと」


「そのネックレスがどのような物で作られてあるのかが分かれば、マリエッタならすぐに複製が可能でしょうね」


 すぐ近くに、もじもじした一つ目お化けがいた。


「無事だったんだね! よかった! ……どうしたの? あれ? ニーハイは?」


「そ、それが、その。ちょ、ちょっとだけ漏らしちゃって。えへへ……川で洗濯してました」



 桃太郎の婆さんか。


 ヒソヒソとマリエッタにだけ耳打ちしているようだが、ド田舎で車も走っていないためグレンには筒抜けだった。



「えっ、大丈夫なの? 履いてないの?」


「はい。持ってくる時間がありませんでした。……なんか、スースーします」



 服装が変わっている。さっきまでスカートを履いていたが、今はちょっぴりブカブカなオーバーオールになっている。インナーにはタンクトップを着ているものの下着はつけていない様子だ。横から胸が見えそうになっているのが、よっぽど慌てて自分の家から持ち出した事を物語っている。もし万が一こっちの世界の自分と出会ってしまったら一体どうなるのだろうか。



「グレン、視線が怪しい」


「い、いや? 俺見てねーもん。ただ、そのオーバーオールかっけーな、って思って見てただけだし。胸の横の方にホクロがあるとこまで見てねぇよ」



「ぐ、グレンなんて嫌いです」



 必死に隠しながらすんすん鼻を鳴らし、涙目のような声で返してくる。言葉とは裏腹に、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いている。グレンとしてはこういった所で見たくて、揉みたくて、吸いつきたいのだろう。顔にそう書いてある。


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