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プロローグ

 ざっ、ざざー


  突然テレビが点き、男の姿が写し出された。男は、ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべ、誰もいない部屋の中心に置かれた椅子に足を組んで座っていた。

「やぁやぁさっきぶり」

  男は、笑みを浮かべたまま話し始めた。


「まぁ、いきなり本題に入ってもいいんだけど、せっかくだから少し無駄話でもしようか。いや、まぁ、今の君にとっては無駄でもないかな。」

 

  男はそこでいっそう笑みを強めこう続けた。


「ねぇ、君にとっての幸福ってなんだったのかな?」




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