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Merry X'mas??

クリスマス企画で書きました。


柚衣と悠月の話です。

ただ、いちゃいちゃするだけです。

「あれ、川内さん?」

エレベーターの扉が開くと同時に目の前に広がる光景に呆気にとられてしまった。

「えっ、もしかして川内さんも延岡さん狙い!!」

何人かいる内の一人が慌てたように叫んだ。


「・・・何事?」

あまりにも予想していなかったことどう反応していいかわからなかった。

「なーんだ。よかった。」

私の反応を見て口々に安心したような声が聞こえた。


「まだ、安心するのは早いんじゃない?川内さんはなんでここに?」

一人の子が目を光らせて言った。

「なんでって、ここ家なんだけど?」

溜まっている子たちをかき分けて一つの扉に手をかけた。

そしてそのままとの扉を開け中に入っていった。


「「「「えぇぇぇぇぇぇ」」」」

バタンッと音がしたと共に扉の向こうから叫び声が聞こえた。


「おかえり。どこに行ってたんだ?」

音を聞きつけたのか奥から上半身裸のままスエットをはいた姿でやってきた。

「・・・なんか騒がしくない?」

外から聞こえる小さな騒音に眉をしかめた。

「あーぁ、出て行ってあげたら?あなたのファンたちがイブを一緒に過ごそうと来てるわよ、延岡課長?」

フンッと鼻を鳴らすように吐き捨てた。


「・・・・どこから住所がもれたんだよ」

はぁーっとため息を吐きそのままリビングに向かってしまった。

「ちょっと・・・顔くらい出さないの!?」

ちょっとしたやきもちで不機嫌にいったのがいけなかったのだろうか?


「何のために。今日は休日であって仕事ではない。外の奴らに会う必要はない。それとも何か?俺とは一緒にいたくないってことか?」

冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出しそのまま口をつけ飲んだ。


「そんなこと言ってないじゃないの。」

そう焦ったように呟き顔を見るとニヤニヤしている彼がいた。

そうだった、この人はこういう人だった・・・

彼を思いっきり睨みそのままに寝室に飛び込んだ。


「柚依」

ドアを開けるものの中には入ってこず入口にもたれかかった。

「悠月のそんな所、大嫌い。」

抱えていた荷物をベッド脇に置きその中を探った。

「言いたいことはそれだけか?」

押さえた声を聞きながら私は目的のものを探し出した。

「まだあるわよ?でもまずは外にいる子たちをどうにかして頂戴。」

そう言って彼の横を通り過ぎリビングに乗せた。

「どうでもいい。それより腹減ったなんか作ってくれ」

何事もなかったようにテーブルに座った悠月


「もうっ」

そう言いながらも私は、明日会社で騒がれるであろうことを考えながら冷蔵庫を開けた。

「・・・」

私は声を失った。

「なにか?」

すましたように椅子に座っている悠月を見たらなんだよ。といぶかしそうに呟いた。


「こんな所も大っ嫌い・・・」

冷蔵庫に入っているソレを取り出し言った。

「それはそれは、光栄ですね。」

ニヤニヤしながら私の手からソレを取り上げた。

「どっちがいい?」

私の手を取り言った。

「意地悪・・・」



翌日

「川内さん!!

どういうことですか!?」

案の定、会社に行くなりいろんな部署の女の子に言い寄られた。

「あーぁ!!!!」

すると一人の女の子が私の左手を見て叫んだ。

「そっ・・・・それ・・・」

キラリッと光る薬指に一同が注目した。

「「「いやぁぁぁぁぁ」」」

社内というのにもかかわらず女の子たちの叫び声で朝が始まった。


2007.12.24に自サイトにて掲載したものです。

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