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Valche《ヴァルチェ》  作者: 神城 奏翔
Ⅰ章 学年混合チーム対抗戦編
24/27

第23話 Team formation

……どっちのほうがいいでしょうか?


いきなり質問から入ってすみません。

“どっち”というのはサブタイトルのことなのですが、

英語のほうがいいか? こんな感じがいいか?

ということです。


どちらがいいか、送ってくれるとありがたいです。




本日、月曜日。

いつも通り学院に行き、いつも通りSHRを受けていたのだが、

今日はいつも通りではないことがあった。



それはーーー

「あーー、今日から1年生依頼解禁の日だ」

そう、我ら1年生が依頼を受けることの出来るようになった日なのだ。

ま、1年生全ての班に担当の先生はつくみたいだけどね。

担当の先生の数は足りるのか?

そういう疑問もあるだろう。というか、俺にもあった。



で、先生に聞いてみたところ。

『2~3年の先生もついて行ってもらうことにしてるから大丈夫だ』と返ってきた。

確かにこの御時世、魔導士に就職なんて合ってないようなもんだけどさ。

少なくとも3年生にはついておいてあげようよ、3年生担当の先生。

1年生には悪いけど、そんなことを思ってしまった俺は悪くないだろう。




「と言っても、今日は俺達のクラスだけになるがな」

その対策もある程度固まってきたのか、

依頼を受ける日は1週間に1日だけになっていた。

1年生全体で5クラスあるので、どのクラスも1週間に1回ある。というわけだ。

「では、自分達のランクにあった仕事をしてもらう。

尚、自分達チームの評価を聞きたいやつらは俺のところまでこい」

まあ、ほとんど同じだろうけどな。ぼそっとそんなことを呟く紅先生。



“ほとんど同じ”

確かに先生はそう言った。

つまりはどこかの班は違う。そう言いたいかのような言い方だった。

……言わなくてもどこかはわかるんだけどな。




どう考えても俺達の班はランクが違うよな。

俺以外の人の魔導士ランクが凄すぎるのだから。

で、俺は……自分でいうのは何だけど、戦闘のスキルが凄かった。

なので結論だけいうと、この班だけバランスがおかしい。

そんな俺達に対する先生達の意見としては

『期待の新入生』や俺以外の場合『天才』だろうね。

ーーーま、どうでもいい話だけど。






ーー俺達の班だけランクが違うだろうな。

要するに俺が言いたいことはこういうことだ。










「紅先生、僕達のランクは何になりますか?」

ランクが気になったのか修史が聞きにいった。

まぁ、当然だわな。

あんなランクが違う人達がいるよ、って強調された言い方をされたのだから。

「お前らのランクは……Bだ」

ざわざわざわ……と、先生の言葉を聞いて教室内がざわつく。


ーー無理もない。

ランクBとは入学してきた1年生がすぐになれるようなランクではないからだ。

主にランクBになるグループは、ほとんど3年生に多い。

2年ではたまにいるらしいが、1年でBランクはあまりいないらしい。

というのも、1年生で総合Sランクって奴があまりいないからだ。

いても2~3人なのでグループになるとランクが下がるつーわけだ。



なので、俺達が初めての1年生ランクBというわけです。

「……それはなんというか」

「これから色んなやつの僻みとかを受けることになるな」

そう、俺のテンションが下がった理由はコレにある。

要するに1~2年……下手すれば3年生までの

僻みや嫉妬やらを受けなくてはいけないからだ。

そしてその僻みや嫉妬やらの真っ先に被害を受けるのは俺だろう。



ーー欠陥魔導士(ディヴァルチェ)なんだからな。





今まで生きてきたなかで……何度、この言葉を使ったかわからない。

いや、わかりたくもないな。

本当に欠陥魔導士という肩書きのせいでーー酷い目にあっていたから。



「柊、大丈夫か?」

前に起こった出来事を振り返っていたからか、

無言になった俺を見て心配してきた紅先生。

「あ、はい。大丈夫っすよ」

ーーもう、慣れてますし。

僻みを受けるのも、嫉妬を受けるのも。

嫌がらせを受けるのも、暴力を受けるのも、ね。




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