表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Valche《ヴァルチェ》  作者: 神城 奏翔
Ⅰ章 学年混合チーム対抗戦編
17/27

第16話 2 times game




「はぁぁぁぁーーーっ!!」

「きゃっ!?」

悠里が対戦相手の武器を弾き飛ばし、喉元へ剣先を向ける。

その行動に驚いた対戦相手の女の子は、尻餅をつき短く悲鳴をあげる。

「……オレの勝ちね」

満面の笑みでいう悠里に対し、対戦相手の女の子は、

「参りました//」

頬を赤くして、そういうのであった。




『勝者 水城悠里・柊隼人ペア』

会場が歓声の声で一杯になり、全体に響きわたる。

こうなった理由は、一回戦と同じように相手が2年生だったからだ。



歓声の中、悠里は会場の一角へ向かう。

そこには何もない場所だ。

だが、悠里が手をひと振りすると、その一角に歪な空間が出来る。

そしてその中から、眠っている隼人が出てきた。

そんな隼人の様子に呆れ、頭に手をあてため息をつく。

「隼人、終わったぞ」

「……ふわぁ~、終わったのか」

悠里が声をかけたためか、隼人は背伸びをしながら起きる。





    ◇





「ああ、終わったぞ。

一人だったから手間はかかったが決勝戦の相手ほど、手間ではないだろう」

あの人は無茶苦茶、手間がかかりそうだよな。

学院最強兼生徒会長の御神 雪菜は。と心の中で俺は思う。

特別席らしい高所から俺達を見下ろしてる会長を見る。

その瞬間、驚くべきことに気づく。





……あいつ、なんで俺ばっかり見てやがるんだ?

俺が会長の方を見た瞬間からずっと、目が合ってた。

つまり奴は、ずっと俺の方を見ていたということになる。

『では、次の対戦は……』

司会がそういったとき、ちょっとした事件が起こる。

司会の隣に座っていた生徒会長様が、

椅子から立ち上がり、目の前にあるフェンスに乗ったのだ。



『なっ!? 会長、何をしてるんですか?』

これには司会の人もビックリ。

かなり焦っていた。

「……あいつ、何をする気だ?」

隣の悠里も警戒を解かない。その理由はすぐにわかる。






何故ならーーー


「……………」

あいつの視線が俺から外れることがなかったからだ。

それにより、俺の警戒レベルも高まっていく。

その証拠に顔はさっきまでと違い、

表情は硬くなり、そして真剣な顔つきに変わっていくのが自分でもわかる。





『………行くぞ』

会長の手に光の粒子が集まった瞬間、

ここからではあまりわからないが、そういった気がした。

ーー直後、会長はそこから飛び降り、俺に向かって一直線に落ちてくる。

落ちてくる間に光の粒子は、武器を生成していく。




「……………」

生成された武器は、いかにもゲームの主人公が持ってそうな真っ白な剣だった。

装飾がとてもカッコイイのが、見てわかる。

……この状況だけみると、俺が悪役みたいだな。

呑気にそんなことを思いながら、

俺は会長が真っ逆さまに落ちてきているのを見る。

会長は剣を構えながら俺に向かって直進してきていた。




「はぁ……、ホント、今日は最悪な一日になりそうだぜ」

標的にされまくるという意味で。

あ、あと、会長(こいつ)にも決勝戦で狙われまくるんだろうな。

「悠里、手を出すんじゃねぇぞ」

「ああ、わかってるさ。行ってこい」

俺の言葉を聞いて、悠里は会場の端っこのほうまで向かう。

俺達の戦いがどれだけ激しくなるかわからないからか、

流れ弾を避けるためかは俺にはわからないけどな。






ガキンッ!!


悠里が端っこに行ったと同時に、

金属と金属が勢い良く当たる音が響きわたる。

「いってぇ……。やっぱ高所からの方が威力があるのか」

今度から守るときは、よけることにしよう。

攻撃するときは高所から襲撃するけどな。

高所からの攻撃を受けてそう心に誓う。



「ふっ、はぁっ!!」

地面に着地したあと、何回も剣を振ってくる。

それを拳銃で受け止め、時に隙をつき近距離射撃する。

だが、銃弾は超至近距離で撃ったにも関わらず、一撃も当たらない。

「……さて、俺を狙ってくるっつーことは、

俺に怨みがあるってことでいいのか?」

拳銃と剣、つば競り合いになった瞬間をつき、俺は会長に質問する。

一番、気になっていた質問を、だ。





「ーーさぁね。

知りたいなら自分で調べなさい」

『御神さん、何をしてるんですか!?』

司会の人から注意を促され、会長は剣を降ろし会場から出ていく。

会場から出た理由は、さっきまでいた場所に戻るためだろうな。


ーーそれにしても、なんてあいつは俺を狙ってくるんだよ。

理由がわかんねぇ。

あいつの怨みを買うような行動はしたことねぇし、昔に会ったという記憶もねぇ。



『自分で調べなさい』


調べなさいと言うってことは、

もしかして、俺が誰かに狙われてるのか?








「……まさか、な」

「隼人、どうした?」

「いや、何でもない。さっさと戻ろうぜ」

話をきってから、俺は会場から出ていく。

「お、おう……」

戸惑った感じで悠里もあとを追って出てくる。

が、俺はそんなことを気にしている余裕がなかった。




調べるなんて言っても、調べる手段がない。

つまり決勝戦であいつから聞き出す必要がある。

ということは、決勝戦まで確実に進まなくてはいけない。つーことだ。





「……はぁ、先はながいな」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ