第42話 頼んだぜ。管狐
8月12日夜
「おー、勇。ハンドガン届いたのか」
「おう。今日届いたんだ」
あのおじさん・・・西城山さんから貰った箱の中にはハンドガンといくつかの実弾が入っていた。
ハンドガンを木箱の中にいれて渡す協会のセンスと、そういう物を一般人に持たせる責任感の無さには少々驚いた。
「で、今日からもう普通に戦う事もできんのか?」
「ああ。まあ使い慣れない武器だし結構戦いは見てるだけだったから動けるか心配だけどな。ま、そういうわけで今日は俺に討たせてくれ」
「いいぜ。早くなれねえといけねえしな。いつ何があるかもわからねえし」
「じゃ、そういう事だ。頼んだぜ。管狐」
『承知。では、此方はもういいぞ』
「OK。じゃあ行くぞ」
了承を取り、俺は管狐を入れている札を取り出し、その札から契約の印を切り離す。
そして、ハンドガンに印を移す。
「・・・・転送完了っと。じゃ、今日も始めますか」
「OK。風鎌、行くよ」
『心得た』
薫の方も風鎌とのコンタクトを取り終えたようで、その手には既に大鎌が握られていた。
『パァン』
俺はハンドガンを一発夜の真っ暗な空に向けて撃ち放ち、家々の屋根の上を駆けた。
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8月13日朝 愛知県 豊橋市 畑ヶ田町 とある駅
「ふう、ここも久しぶりだな」
一人の男が込み合う朝の駅から歩いて出てきて、そう呟いた。
「何も言ってねえし、あいつら驚くかもな」
また、そう呟き、その男は歩きだす。
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8月13日 朝9時25分 花戸井家 居間
勇は居間に、葵は客間に寝ている。
「・・・勇~。宿題見して~」
この俺に対する甘えるような声の主は誰と思う?拓也?違う。
意外や意外。あの、いつもツンとしている我が義妹里山祝詞である。
我が困った義妹は夏休みもあと1週間半程度しかないと言うのに夏休みの宿題にたった一つも手を着けていない。
「はあ、またか。・・・見せるのはいいけどちゃんと考えて、写すだけになるなよ」
「・・・分かってる」
「じゃあ、今日は何だ?」
「数学で」
「じゃあ、はい。・・・あ。ちょっと待って」
早速写し始めようとする祝詞に対してストップをかける。祝詞は一刻も早く宿題を消し去りたく思っている為、その声に嫌な顔をして振り返る。
「なに?」
取る物はとったと言う事か、もはやその甘えたような声は止めて、いつもの棘のある声に変わっている。
「答え見せる代わりにやって欲しい事があるんだけど・・・いい?」
「まあ、身体わたすような事以外ならなんでもどうぞ」
「じゃあ、明日一緒に肝だめし行くぞ」
「・・え」
祝詞は俺が祝詞が恐い物嫌いなのを知っているという事を知っている。
そして、俺がそう言う祝詞が嫌がる事をさせようとしない事も。
だから。
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!????」
祝詞は盛大に叫んだ。
―――――世界の書
・・・勇の銃
勇の銃はデザートイーグルと言う設定です。
デザートイーグルは、アメリカ合衆国ミネソタ州のミネアポリスにあるM.R.I.リミテッド社が発案し、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社とマグナムリサーチ社が生産している自動拳銃。強力なマグナム実包を安全に使用するため、自動拳銃では珍しいガス圧作動方式を採用している。 .357マグナム版、.41マグナム版、.41Action-Express(.41アクションエクスプレス)版、.440Cor-Bon(.440コーボン)版、.44マグナム版、.50Action-Express版が存在し、.50AE版は自動式拳銃の中では世界最高の威力を持つ弾薬を扱える。




