第33話 おかしいわね。
今回は会話中心・・・と言うか会話のみです。
「じゃあ、何故葵が出て来てるのか聞かせてもらおうか」
「分かってる」
今は夜の10時。
祝詞が風呂に入ってる時間だ。
なので、何故葵が人間の姿のままなのか姉さんに説明しているのだ。
「実は、修行中に妖怪が現れてさ」
「何の妖怪?」
「管狐だよ」
「え?本当?今じゃ珍しい狐妖怪を見つけたの!?」
「うん。倒して捕まえたけど見る?」
「是非」
管狐を封印した札を取り出し、霊力を与えて封印を解く。
「ん、勇よ何か用か?」
「うんちょっとね」
「うわっ。本物だ。凄い。ねえ、触ってもいい?」
「いいけど、話しながらね」
「な、何なんだこの小娘は!?」
「俺の姉さんだよ。ちなみに陰陽師だから別にお前が妖怪であるという秘密をばらしたわけじゃないぞ」
「まあ、いい。そっちはそっちで話していてくれ」
「で、この子はそこまで霊力が多いってわけでもなさそうだけど。この子の為に葵を出す事もなさそうだけど」
「今は霊糸でちょっとした束縛をね」
「勇はそういった束縛プレイをするのが・・・」
「違うから!暴れないように伏線を張ってるだけだから」
「束縛プレイ?」
管狐。そこには突っ込まないでくれ。
「葵が出たのは。こいつが霊力を集めて九尾の狐になろうとしたからさちょっと手に負えなくて」
「じゃあ、葵が出たまんまなのは?」
「なんか、ペンダントから出たときに反動でペンダント壊れちゃって」
「出ただけで?」
「うん」
「おかしいわね。普通出ただけでは壊れないように強く作られているのに」
「だから明日調査に出すよ」
「じゃあ、当分は私が退治しないといけないってこと?」
「ごめんね」
「いいわよ。私だってそれを生業に生きてるんだから」
「ありがとうございます。じゃあ、そろそろ祝詞もあがってきそうだし」
「そうね。じゃあ管狐も札に戻しなさい」
「管狐。今度用があったら念話で話すから」
「分かった。いつでも準備してるからな」
管狐を札にしまい、俺は部屋に戻った。
―――――世界の書
・・・精霊
陰陽師に置いては万物に宿る魂。それを介して術の形を作っている。魔術師に置いては四つの元素を司る獣。使役する事もできるが、初見で認められなければ殺されるし、会う事も難しい。
―――――理の書
・・・精霊
精霊(しょうりょう、しょうらい、しょうろう、せいれい)は、人類が古代から普遍的に持つ観念としての、命や神や霊や魂などを表すときの言葉の一つ。文化人類学の自然崇拝・精霊崇拝における「森羅万象に命が宿る」または、その根源をなす「気」などを、ある社会において「幾つかの具現化された形の中の一つ」を表す言葉。
16世紀の錬金術師パラケルススにより、地・水・火・風の四大元素が実体化したものとして、四精霊と言われる。




