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始まり
「そこまで!」
先生が止める
「くそ、また負けた」
「また俺の勝ちだな、それで英雄になるとか無理だろ」
兄上は馬鹿にしたように笑う
「僕は必ず英雄になってみせるから見てろよ!」
お風呂に向かってから部屋に戻る
「だけどこのままでは英雄にはなれない、どうすればいいのか」
頭を悩ませる
「カイル様また負けたんですか〜」
メイドが話しかける
「うるさいなあっちの方が歳上だからしょうがないだろ」
「同じ歳なら負けないと?」
「そうだ!力で負けてるだけだから技術では負けてない!」
「私は応援してますよ〜」
次の日
「今日こそ勝ちますよ兄上」
「いつも同じ事言ってるけど、お前が勝てるわけないだろ」
お互いに剣を構える
「はじめ!」
先生から合図が入る
カイルは上段から木剣を振り下ろすが兄上はその剣を弾き空いた脇腹に木剣を当てる。
「ぐぁ!」
「また俺の勝ちだな」
兄上はにやにやしながら勝利宣言をする
「くそ!」
カイルはまた負ける