くまさんくまさん、魔法の使い方を教えてくださいな。
「いや、雑すぎでしょ、、、」
リリちゃんに森の中に放り出された私は小さく文句を口にし、とりあえず言われた通り鑑定魔法を使おうとしたけど。
「使い方、聞くの忘れた、、、」
と、早速困ったことになってしまった。
「魔法なんて使ったことあるわけないし、そもそも本当に使えるかどうかも怪しいしなぁ、、とりあえず雨風凌げる場所どこかないか探してみるか。」
と、現在地から動こうとした時、ちょっとした異変に気づいた。
「ここって街灯なんてものあるわけないよね。なんで真っ暗なはずなのにちゃんと見えるんだろう。あと、なんか視線が低い気がする。」
でも、そんなことで悩んでる暇はなさそうだったので。
「まぁいいか。見えるに越したことはないしね。」
と適当に歩き出したのだった。
この時、何故か恐怖心が微塵もないことには何の疑問も持っていなかった。
しばらく歩いていると、大きな洞窟を見つけた。
「おっきいなぁ、少しのあいだここに避難できたらいいんだけど。なかになにかいるなぁ。」
と、夜目の効く目のおかげで入るまえになにか大きな動物が寝ていることに気づくことができた。
「せっかく寝てるのに邪魔しちゃ悪いし、別の場所探そうかな。」
と、踵を返そうとしたところ、
「嬢ちゃん、ちょっとまちな。」
となかから声をかけられた。
「はい、何でしょうか。」
「あんた新しい魔王だろ?でもなったばかりだからいろいろわからなくて困ってると見た。」
「はい、その通りですが、、、あなたは?」
「わしかい?わしはな、、、」
といい、ドシンドシンと重たい足尾をを立てながら出たきたのは。
「どこにでもいるくまさんじゃよ。」
「でっか。」
おおきなくまさんだった。
「初めまして、ゆいといいます。」
「わしは名前なんて持っておらんから適当に呼んでもらっていいぞ。よろしくな。」
「わかりました。じゃあくまさんで。」
「、、、わしってそんなに可愛い見た目しておるかのう?」
いえ、めちゃくちゃ強面だと思います。でも、
「なんでかわかんないんですけど、全然怖くないしくまさんと話すの全然緊張しないんですよ。」
「それは嬢ちゃんが魔王だからじゃねえのか?わしら魔獣なんかよりも何倍も強く、偉い存在だから全然怖くないんだろうし、やろうと思えばわしを屈服させることなんざ朝飯前だと思うぞ?」
「なるほど、魔王ってすごいんですね。」
「あぁ、人ごとみたいに言ってやがるがテメェ自身のことだからな。」
「わかってますよ。」
なんかちょっと怒られた。
「でも実感が湧かないんですよね。そもそも魔法の使い方すらもわかんないし。」
「なんだ、そんなこともしらねぇのか?と言っても、まだ生まれたばかりだろうし知らねえのも無理ねぇか。よし、ざっくりとだが教えてやろうじゃねえか。」
「本当に!?ありがとうくまさん!!!」
「どうってことねえよ。何たって嬢ちゃんはこれからこの森の王様、いや女王さまになるんだからな。わしが知っていることは何だって教えてやるよ。」
優しいくまさんだ。
「で、まず嬢ちゃんが使える魔法って何があるかわかるか?わかんねえのならそれを知るところから始めねぇといけないんだが、、」
「鑑定は使えるらしいよ。」
「なに!?鑑定だと!?嬢ちゃんもしかして天才か!?」
なんかめっちゃ褒められた。
「それなら簡単な話だ。調べたいものに手をかざして鑑定って言えばそれでおーけーだ。早速自分の胸に手をあてて鑑定って言ってみろ。」
「わ、わかった。」
私は言われるがままに胸にてを当て、鑑定と小さな声で言った。すると頭の中に私の鑑定結果が流れ込んできた。




