表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/28

魔素の種類と備えること

「狩りって、どのくらいの頻度で?」

「今でこそ落ち着きましたが、ひと月前まではほぼ毎日来てました。それも魔素が少なくなり弱ってきた所を狙ってきたかのようなタイミングでした。」

「ううむ、、、」

「まだ親分や狼たちは強いのである程度自分の身は自分で守ることができるのですが、私たち兎のような弱い者たちは逃げることしかできず、その結果徐々に数を減らしていきました。」

「なるほどね、、、ちなみに親分って?」

「わしのことじゃよ。」

「あ、そうなんだ。」


確かにそんなちょうどいいタイミングで狩りに来てたりしたら人間のこと疑っちゃうよなぁ。それにそもそも人間って魔物のことよく思ってないらしいし。


まぁ事実はどうあれ、うさぎさん含めた弱い魔獣たちがすごく困っているのはよくわかった。でもいくつか気になることがあった。


「魔素って魔獣や魔族が生み出しているものだって聞いたんだけど。それを取り込んでるってどういうこと?」

「はい、魔素には基本的に二つ種類があります。一つは魔法を使うのに必要な魔素、もう一つは我々魔獣が生きるために必要な魔素です。我々魔獣はその魔素を取り込むことで、魔法を使うのに必要な魔素を生み出しているのです。」


なるほど、リリちゃんが光合成みたいなものって言ってたのはこういうことか。


「まぁ、人間はこのことちっとも理解してねぇみたいだかな。」


と、くまさんがいった。でもなんで知らないのだろうと考えていると。


「魔王様おねがいです。今でこそ魔素が安定してきているとは言え、またいつ人間が狩りにくるのか怖くて怖くて全く眠れないのです。その強大な力をどうか貸してはいただけないでしょうか。」


と、うさぎさんに懇願された。


「いいよ、でも私この森のこと全然知らないから色々教えて?それから対策を立てよう。」

「、、、!?いいのですか!?ありがとうございます。」


うさぎさんはひどくホッとした顔をしていて、とても愛くるしかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ