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人殺しを正当化出来るなら、できる場所があるなら私は好んでその場所に行くだろう。
しかし、それでも条件はある。
まず、犯罪にならない事。何故ならばめんどくさいから。追うのは好きだが、追われるのは好きではない。
まさに、現状。
ハッカーから貰った情報は嘘だった。
しかも、政府と連んでいた。最悪だ。
ビルの物陰、路地裏。果ては立体的に動き、撹乱させる。
電子機器の類は捨てた。相手があのハッカーならば、電子機器を持ってれば位置情報がバレるからだ。電源が入って居なくともハッキング出来るほどの腕だ。
今度あったら殴ろうと心に決めて息を整える。
大丈夫、疲れはない。
しかし困った。日本に不法入国した外国人、しかも、武器を不正に色んな所に流している武器商人だ。
殺してしまってもいいだろう。
スナイパーライフルで眉間を一発。瞬間的に赤い花を咲かせる。
それで終わりの筈だった。
だから悠長にライフルを片付けていたらまさかの追っ手だ。
砂利を踏み締める音を向けば人がいた。
初めは外人どもがスナイパーに気付いてここへ来たと思ったが、どう見ても日本人。
この瞬間、ヤバいと感じ逃走を始めた。
コイツは政府の犬だ。