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スター街道 ~決して貧乏じゃない峰山家長男の俺~

作者:ゆきまる
10畳ない一間にちゃぶ台を囲んだ4人の家族いた。

「ねぇねぇお母さん!お父さん!」
テレビに向かい合って座っているのは小学生の実(みのる)。

「コロッケってのは、肉より芋だ。精肉店のコロッケなんて邪道だ」
テレビに文句を言っているこの人が俺の父親。

「あら、カニクリームコロッケですって。本物のカニかしら」
実の呼びかけよりもテレビのカニクリームが本物のカニかどうかの方が今は重要らしいのが俺の母親。

「わぁ〜美味しそう!これが有名な山村精肉のコロッケなんですね!」
そしてこの元気な声はテレビのリポーター。

さて、時として子供とは残酷なものだ。
好奇心ゆえに、

「ねぇねぇ、どうしてオジさんっててっぺんだけ髪がないの?」
とか、
「ねぇねぇ、どうしてオジさんは道で寝てるの?」
などと、平気で聞きにかかってくる。

だがしかし、俺は長男だ。弟であるお前の疑問は全て受け止めたいと思う。
さぁかかって来い弟よ!俺は兄として、峰山家の長男として、お前の全てを受け止めてやる!

・・・と、これが、(決して)貧乏(じゃない)峰山家の今月のお話。


「見てー!兄ちゃんがテレビ出てる!」
半分に切られていないまぁるいコロッケを頬張る実、

「やっぱりカニクリームコロッケはカニバサミがついた本物じゃないとね」
カニバサミを持ちながらコロッケにを食べるのが母親、

「やっぱりコロッケはジャガイモより肉だ。牛肉に限る」
肉汁の旨味を堪能しているのが父親、

「月刊スター発掘!好評発売中」
そして、この声がテレビの中の峰山家長男の俺。

これが、消して貧乏じゃない峰山家の来月の話だ。

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スター街道 ~決して貧乏じゃない峰山家長男の俺~
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