ある日の教室で
「いいよー!もう一本っ」
「う、あー寝てしまったー」
陸上部の掛け声に目を覚ます。
あまりに成績が悪い俺は遂に先生に居残り勉強させられていた。
夕日が差し込む教室に1人。
先生は俺はにプリントを渡すと受け持っている部活に行ってしまった。
「めんどいなー」
ギコギコ椅子にもたれて欠伸したり
スマホ弄ったり
サボって
プリントも出来そうなとこだけ
やった。
普段クラスメイトの声が行き交う教室が
こうやって静かだと
不思議に気持ちが高ぶって
「向葵好きだーー君がいいっ!」
少し声を張って言ってみる
俺が密かに想いを寄せている同じクラスメイトの子
バカだいくら誰も居ないとは言え
もしも、聞かれているかもと思うと
恥ずかしくなって顔が真っ赤になった。
「なにしてんだ。恥っず」
「私も君がいい」
えっ、マジか
向葵の声だ
慌てて教室から出ると
向葵が顔を赤くして廊下に立っていた。
もう一度
「向葵好きだ。君がいい。」
心に届くように
2人しか聞こえない
声で
読んで頂きありがとうございます♪
また、近日投稿します