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ラシカノーグル  作者: 花森
白い花と朱い石、そして少女は奴に会う
2/3

ウリカ

 ウリカはまだ森を知らない。

 友達のシラヴァーナも、ちょっと気になるヨエルもよく行っているというのに。

 

 ウリカは家族を知らない。

 シラヴァーナは月が満ちる頃、シラヴァーナのかあさんにミートボールを作ってもらうのに。

 ちょっと苦手なイルヴァもこの前パンケーキを焼いてもらったと言っていた。


 ウリカは森は知らないし、家族も知らないけれど、友達がいる。

 ウリカは7日に3日、学校へ行く。

 ウリカは学校が好きだ。

 シラヴァーナと休み時間に編み物をすること、

 ヨエルに狩について教えてもらうこと、イルヴァの吹く縦笛の音を聴くこと。イルヴァはウリカの知らないことをなんでも知っているから鼻につくけど。

 特にウリカは森について教えてもらうことが好きだ。優しいカミラ先生に教えてもらうことが。


 森は素敵なものばかりだ。

 大空へ手を伸ばす樹々。

 樹々に語り掛ける風。

 風と遊ぶ鳥。

 それに鳥の恋人である花だ。


 カミラ先生は、花は素晴らしいものだと言っていた。若い娘が着るドレスのような、鮮やかな花弁に菓子のような甘い蜜。

 ウリカは花に憧れている。

 でもウリカは花が見えない。


 ウリカは目が見えないのだ。

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