2-14:娯楽
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37話:娯楽
「おにいさま、今日は何を作ろうとしているのですか?」
「遊具を少しね」
「遊具...ですか?」
「先日の武闘会をやった時、かなり盛り上がったろ?それで定期的にやって欲しいという意見があったね。そういえば娯楽とかそういうのがないと思ってね」
「それで遊具ということなんですね」
王都でも娯楽と言えるものは騎士団が主催している武闘会とか、貴族たちのパーティぐらいしかなくて、みんな娯楽に飢えてると気づいた。
ハイデルブルグ子爵領の娯楽は年に4回実施している祭りがある。
花がキレイに咲く春に【精霊祭】を。夏の暑さの時に夏祭りと言う名の【納涼祭】を。実りの秋に【収穫祭】を。年が明けた冬には【新年祭】を、
ハイデルブルグ子爵領の娯楽イベントとして実施している。といっても、始めたのは去年からだが。
これも結局は単発の娯楽なので、今回作ろうとしているのは日常で使える娯楽品・遊具だ。
とりあえず作るのはリバーシだ。確かリバーシは1880年ごろにイギリスで考案された遊具の一つで、日本では源平碁として打たれていたという話だ。
材料は木材と2色の塗料があれば問題ない。盤面の形は正方形で、マス目は8×8。駒の形は丸く、厚さは1cm以下。表面に一色、裏面に一色を色付け。
あとは駒を置く凹みをイメージして錬成すれば......
「ほいっ、リバーシの出来上がりっと!」
「これが、遊具ですか?どうやって遊ぶんですか?」
オレはリーンに説明をする。
このリバーシの遊び方は至って簡単。最初に駒を2つずつ中央に配置し、それからは交互に駒を打つ。
打てるのは相手の色を自分の色で上下左右と斜めに挟める場所のみ。挟んだら挟んだ間の色を自分の色にひっくり返す。
互いに打てなくなった時点で駒の色の数が多い方が勝利だ。
説明を終えるとリーンがやりたそうにこっちを見てる。
「リーン、一度やってみるか?」
「やります!やりたいです!」
楽しいようで、1回じゃなく3回もやることになった。
「簡単だけど面白いわね、これ」
「そうだな。誰でも出来る遊びだ。これは流行るだろう」
父と母の感想だ。
オレとリーンが3回目の対戦をしている時に、二人とも工房に入ってきたのだ。
二人とも、1回見ただけでルールを理解したようだ。さすが大人だ。まぁ、ルール簡単だしね。
今度は母と父が対戦するようだ。
リーンも今度は観戦側に回ったようだ。
このサイズなら平均的な魔力量の錬金術師でもある程度の生産はできるだろう。
その他にも同じように木材を使って将棋を作る。駒一つ一つの細かいサイズは覚えてないから適当だがイメージして錬成する......
イメージ通り、問題なさそうだ。こっちの将棋は歩兵ならいいけど桂馬とか香車、金将・銀将とか意味わからないからな。
歩兵は騎士爵、香車は準男爵、桂馬は男爵、角行は子爵、飛車は伯爵、銀将は侯爵、金将は公爵、王将は王。ということにして、成りは歩兵以外は除外する。
歩兵は成ると、と金となるが、ここは辺境伯として、動きは公爵と同じということにしよう。
ちなみに【と金】の【と】はひらがなの【と】に見えるけど、これは草書体で書かれた「今」という漢字の崩し字だったりする。
昔は【金】の代わりに使われていた漢字であることが由来らしい。
名前も将棋と言う名でなく、貴族に由来した名前に変えるか...安直だけど【爵棋】だな。
この爵棋はリバーシ以上に頭を使う。考える訓練には持ってこいかもしれないな。
他にもチェスや囲碁とかあるけど、ルール知らないんだよな。だから現状は作らない。
とりあえずはこの二つの遊具を普及させていくとしよう。
父たちの反応を見るに、これは王都でも流行りそうだからな。明日いよいよ王都に行くから、その時に王様達にも見せて御用達認可を貰えるよう交渉してみるかな。
そして王都へ出発する日が遂に来た。
父と母とリーンが見送りに来ていた。
「おにいさま!」
リーンが少し悲しそうな顔をしてる。リーンよ...そんな顔をしないでおくれ。兄さまも悲しくなってしまうよ。
「リーン、アウラと精霊術の練習も良いけど、フォードの稽古も頑張るんだよ」
「・・・わかりました!頑張ります!」
「アレン、王都についたら先に王城へ行って陛下に会うんだぞ。これを王城の担当者に渡せば問題ないからな」
「わかりました。父上」
「アレン、学園にはお馬鹿で阿呆な者たちが多くいるでしょう。学園では貴族の身分や地位は関係なく皆平等に、それが学園のモットーよ。
でも学園内では身分や地位を笠に着た行いが横行してるのが当たり前なの。気をつけなさいね」
「母上の時はどうされたのですか?」
「私の時は既に精霊もいたし、陛下もいたからね。陛下は身分や地位をひけらかすことが嫌いだったから問題なかったわ」
なるほど。
「だからアレン、学園でも、ここと同じように好きに動きなさい。身分や地位なんて関係ないわ」
「それだとうちにも迷惑をかけることになるんじゃ?」
オレはいいけど、ハイデルブルグ領の貴族としてはダメでは?
今度は父が話しかけてきた。
「そこは気にすることじゃない」
両親ともそういうのであれば、好きに動くとしますか。もちろん身分や地位なんてものは大事なんだろうけど、学園のモットーは守らなければね。
「わかりました。ルールに従いつつ、自由に学園生活を楽しむことにします!それじゃあ、父上・母上・リーン、行ってきます!」
「「「いってらっしゃい!」」」
本話を最後まで読んでいただきありがとうございます。
次話から学園編に突入します。
貴族の子供たちはアレンにどう接するのか?友好か敵対か。
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