2-13:5年間の出来事~武力編
読者の皆様、おはこんばんにちは!
Nakiです( ^ω^ )
精霊術師と錬金術師の定義を修正&追記しました。
その為、1話から最新話まで関連部分を修正、追記し改稿し直しました。
既に読んでくれてる方は、違和感などあるかもしれませんが、ご了承ください。
そして、気づいたら1000ptを超えて1200ptに到達してました。それと日間ランキングで125位。週間ランキング216位どちらも300位内にランクインしました。
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もちろん登録はしていないけど、読んでるよって方もありがとうございます!今話もぜひお読みください。
36話:5年間の出来事~武力編
我がハウゼン領は、この5年間の訓練で王国の騎士団にも負けない実力を擁していると自負している。
その理由の一つが、魔力を使った身体強化だ。身体強化ができるのは騎士団の中でも極一部の者しか使えない。
だが、うちの領の戦士たちは全員が使えるようになっている。むしろ使えないと、うちの領では一人前の戦士と呼べないのだ。
そしてうちの戦士たちは小隊長レクサス、副隊長のミリアリア、ロイド、エイス、ラックの元帝国軍人5人組とオレの専属護衛戦士のレオを含めた6人だ。
ハウゼンブルグ領を含む子爵領の中での実力トップ3はフォード、レクサス、トーマスだ。残念ながらレオは4番手の位置だ。
しかし一番上達し実力をつけていっているのはレオだ。身体強化の使い方もうまく、工夫を持って4番手にまで上り詰めている。
オレは精霊術を使わないでも戦えるように日々空いた時間を使い、フォードやレクサス達に稽古をつけてもらっているが、もちろん勝てない。防ぐので精いっぱいだ。
稽古をしてはボロボロの日々が続いた。もちろん精霊術ありの時は、フォード達をお返しとばかりにボロボロにしている。
ただこの5年間で一番変わったことと言えば、オレだろう。つい先日、契約している中級精霊たちが上級精霊へと進化したのだ。
ムギとソラはわかる。何せ契約してから10年経ってるんだから。でもまさかのコハクとアスカまで上級精霊になるとは思わなかった。
精霊王曰く、進化に必要なエネルギー量をムギとソラは既に持っていて、余分をコハクとアスカに分けたのだろうということだ。
嬉しい誤算もあるものだ。これにより、オレはアスカの精霊術で空を飛ぶことができるようになった。
これで、王都への片道5日が1日で行けるようになったのだ。何せ道に沿って蛇行しながらの道のりが一直線に進めるのだ。
これを母たちに話したら、人に見つからないようにしなさいと言われてしまった。まぁそりゃそうですよね。
上級精霊になったムギたちの外見は変わっていない。ただ存在感というのは格別に上がっている。それこそ上級精霊のサラたちのように。
また、セナの契約精霊であるコウもほぼ同時期に中級精霊へと進化した。セナの魔力であれば最終的には上級精霊へとあがるだろうとは精霊王の言葉だ。
ちなみにオレの契約精霊たちは?と聞くと大精霊までは行くだろうと言われた。今のところ大精霊はいないが、近々サラたちが大精霊に進化するだろうとも言っていた。
大精霊になると何か変わるのか?という質問をすると、大精霊一人でこの世界を破滅に追い込むこともできると言われた。まぁそうなる前に精霊王である我が阻止するが。とも言っていたが。
ちなみに、下級精霊なら一人で街1つ。中級精霊なら一人で都市一つ。上級精霊なら一人で国一つ滅ぼせるレベルらしい。改めて精霊術は強力だと認識した。
さすがはミネルバ様が作った【職業】だ。ちなみに精霊王がご乱心した場合は神様が直接成敗するレベルとのことだ。
そして昨日、急遽オレの契約精霊たちが上級精霊へと進化したことを記念に、オレ対参加者全員というよくわからないバトルロイヤルが開催された。
参加者はエレン、セナ、レオ、フォード、トーマス、レクサス、ミリアリア、ロイド、エイス、ラックの10人だ。
会場はハウゼン領の開発地域の隣だ。一対一ならともかく数人掛かりでの戦いになるので、大きく30m四方の石造りの武闘会場を作った。
もちろん周りには観客席も階段仕様にして見えやすくしてみた。
そして準備ができて、参加者が続々と舞台へと立っていく。
「それではこれより、ハイデルブルグ領当主!アルリード・ハイデルブルグ子爵の名を持って、上級精霊への進化記念イベント、第1回バトルロイヤルの開催をここに宣言する!」
ワァァァァァッ!
ガンバレー!
ファイトー!
父が司会をし、観客たちはハウゼン領に住む者たちだ。
「時間も勿体ないのでな。さっさとルール説明をすることにしよう。ルールは気絶、もしくは勝敗が決定的な状態になった場合はリタイアとする。またこの30m四方の舞台から出た場合も同じくリタイアとする。武器類は全て訓練用武器を使うものとする。精霊術も使用可能だが、相手を危険域まで追い込むことは禁止とする。ただ、それでも怪我はするだろうが、ハイデルブルグ領内で現在普及しているハイポーションを大量に用意している。安心して思う存分戦って大丈夫だ」
おぉぉぉぉ!
ハイポーションの秘密。それは薬師が通常のポーション作りをした場合に完成するのがポーション。
この製法の材料に精霊術で出した超純水を使って薬師がポーション作りをして完成したものがハイポーションだ。
ハイポーションの効果は重症な怪我でも直すことができるほどの効果がある。
まだハイデルブルグ子爵領内のエボルブ商会でしか取り扱いはしておらず領外への持ち出しは禁止となっている。
「皆の者、準備はよいな?それでは...試合開始!!」
ゴーン!!
開始の銅鑼が鳴り響いた。
その瞬間、戦士系のフォードたちが距離を詰めてくる。飛び道具がない連中は距離を詰めなければ何もできないからな。
オレは距離を詰めてくる戦士たちに向かってアスカの精霊術で妨害をする。
「アスカ、相手の動きを止めろ!暴風陣!」
ピィー♪ヒュルヒュル!
「グッ!風が強すぎて前に進めない!」
「耐えろ!その間にエレン様たちが対処してくれる。その隙を待て!」
「「「「「ハッ!」」」」」
フォードが戦士たちのリーダーとして指示をしているのか。オレが戦士たちの足止めをしている間に、後方で母たち精霊術師組が攻撃を仕掛けてきた。
「セナ、ミリアリア。最初から全力で行くわよ!!マリン、水流弾!」
《任せなさいエレン》
「はい!エレン様。コウくん、土流槍!」
《ワォオンッ!》
「ハッ!レド、火球連弾!」
《僕もがんばる!》
遠慮なく攻撃してくるね。それなら...「コハク!土流障壁」
ククッ♪
ゴゴゴゴゴッ!
オレは障壁を展開した時、、3人の精霊術が着弾する。
ドォォォンッ!
ズガァァァンッ!
ボボボッ!
中級精霊2体と下級精霊1体の攻撃でも上級精霊の防壁は破れなかったようだ。
オレはその結果を見る前に、それぞれ同じ属性の精霊術をぶつけようと動こうとしたその時...
前衛の戦士たちがもうすぐのところまで迫ってきていた。オレは予定を変更する。
「ムギ、ミリアリアとレドの相手を!」
こん♪
「ソラ、母上とマリアの相手を!」
にゃん♪
「コハク、セナとコウの相手を!」
くぅー♪
「アスカ、暴風連弾!」
ぴぃー!
オレは暴風連弾で近づいてきていた連中をまとめて吹っ飛ばす。
タンク役の盾士ラックは盾で受け止めきったものの、ロイドは避けきれずもろに受けてしまい吹っ飛ばされ場外へ。他の者たちは攻撃を受けたものの、後方へと吹き飛ばされただけですんだ。
でももう一度障壁を展開すれば前線に戻ってくるまでに10秒は掛かるだろうけど。
「ロイド、場外負けで退場!」
「マジカヨ…ナニモデキナカッタ」ガクッ
あれ?一人いないと思ったら、弓士であるエイスがラックの後ろから飛び出してきて、弓を放つ。だがオレは風の精霊術で弓をはじく。
「ちょっ...相性最悪なんですけど!...」
エイスもわかっているようだ。風を相手に弓は致命的に相性が悪い。エイスとラックには悪いけど、さっさと退場してもらおう。
「アスカ、旋風!」
「何だこれ!?ラック大丈夫か!?」
「大丈夫だが風が周りを囲んでて前が良く見えない」
「あぁ、おっ!見えるように...ゲッ!?アレン様!?」
「お疲れ様!フンッ!」
オレは身体強化で腕に魔力を纏って思いっきりぶん殴った。エイスたちも身体強化は出来るが、常時発動するほどの魔力量も練度もないから不意打ちを喰らえばひとたまりもない。
「ウゲッ!」
エイスは鳩尾に入り、その場に倒れた。気絶したのである。
「エイス!?...しまった!」
エイスが倒れたことで隙が生まれたラック。オレはすかさず模造刀を抜き、ラックの懐に入り剣先を顔の前で止める。
「エイスは気絶で退場!ラックも勝敗は決したため退場!」
ラックが、がっくりしながらエイスをおぶり退場していく。
これで前線は3人減って残り4人。後ろまで吹き飛ばされていたけど、もうすぐそこまで来てる!
「アスカ!もう一度暴風障壁!」
「クッ、またか!」
さてまた前線が膠着している間に後方の戦いに動きがあったようだ。
「ミリアリア、セナ、エレン、勝負ありの為、退場!」
ムギたちの方も終わったようで、3匹とも戻ってきた。3匹とも楽しめたようだ。
さて残りは前線メンバーのレオとフォード、レクサス、トーマスの4人か。
単純な剣術じゃ勝てないのはわかりきってるからな。ここはこのまま精霊術でごり押しさせてもらう。
何せこれは上級精霊への進化祝いなのだから。
「ムギ、炎刃乱舞」
こん♪
「ソラ、氷刃乱舞」
にゃん♪
「コハク、岩刃乱舞」
くぅー♪
「アスカ、嵐刃乱舞!」
ぴぃー!
「「「「ちょっ...それは!?」」」」
バシュゥゥゥッ!ズガァァァンッ!
「「「「ぎゃーーーーーっ!!」」」」
「4人とも気絶の為、退場!よってこの勝負、アレンの勝利だ!」
ワァァァァッ!
精霊たちのいい息抜きにもなったようだし、フォード達も訓練の目標になるということ、そして観客たちも娯楽がないから楽しかったということで、
今後も定期的に武闘会を開いてほしいという要望が既に上がってきている。
まぁ今後人数が増えてくるだろうから、そうしたら戦士部門・精霊部門と別れて武闘会を開催するのはありだな。
それと娯楽か...確かにこの世界、娯楽が全くないんだよな。今まではハウゼン領の開発に躍起になっていたから、娯楽を考える余裕はなかったけど、
王都に行ってる間にでもなんか遊び道具でも作ってみるかな。
本話を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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