2-12:5年間の出来事~魔石編
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35話:5年間の出来事~魔石編
5年前、王都へと向かっている途中でベオウルフと言う魔物に襲われた。その時に初めて魔石と言う存在を知ることになった。
魔石は魔素が結晶化したと言われていて、その魔石は魔物の体内から取り出すことができると言われている。
だがすべての魔物に魔石があるわけではない。魔石の有無は一体何なのか?
これは王都の研究者たちが長年の時を掛けて研究していると聞いている。現在わかっているのは、魔物の中でも強い魔物に魔石が宿っている可能性が極めて高いということだ。
それしかわかっていないという言い方もあるが、この魔石問題は身近なところで簡単に解決してしまった。
それは精霊王だ。
王様の話だと、魔物から取り出せる魔石の有無は、単純にその魔物が一定以上の魔力を持っているかどうかという、ただそれだけということだ。
で、魔石自体を作ることが出来るのかも聞いてみたが、それ自体を作ることは精霊王も知らないらしい。特に精霊に必要があるわけでもないから良く調べていないとのことだ。
ただ、たまに精霊の森の外れに魔素スポットが生まれることがあって、それを処理するときに魔物を倒すことがあるから魔石は結構あるぞ!と教えてくれたので、研究用に貰うことにしたのだ。
そしてその後、貰った魔石を使って、魔石を動力源とした魔石灯を錬金術で作ってみた。これが思いのほか活躍している。
今まで夜は暗く、家の中では小さい火を使って明かりとしていたが、火事の心配があった。今後はこの魔石灯を使って夜でも火事の心配をすることなく家の中が明るくなった。
魔石灯を外にも設置し街灯としての役目も追加した。これにより、夜でも各々がやりたいことができるということで大変好評だった。
小魔石程度でも一度魔力を充電すれば数日はつけっぱで問題ない。魔石に充電する魔力は小魔石1個で普通の人間1人が1日かけて充電できるぐらいだ。
中魔石なら3日。大魔石なら7日ほどと聞く。魔力の扱いに長ける【付与士】と呼ばれる職業の人間なら、その半分ほどの時間で充電ができるらしい。
【付与師】は【鍛冶師】の対となる職業だ。鍛冶師が打った武器に【付与師】が魔力を込める。込める魔力によって、武器が強化されるのだ。
例えば【火】の魔力を込めれば、火の魔法剣の出来上がりだ。【付与師】によって込めれる魔力の種類は変わるといった具合だ。
うちには【付与師】はいないが、精霊が出来るということだから、精霊に充電をお願いしている。精霊ってマジで有能。
だからこそ魔石を動力源とした道具を作っていくことに決めた。この世界の魔石の取り扱いは魔法士による運用がほとんどだ。
それを道具に活用しようなどと考えている者はいない。いたとしても少ないだろう。
オレはこれを魔道具と名づけることにした。
とりあえず、自らの魔力を動力源とした手動型魔道具と魔石を動力源とした自動型魔道具の作成に取り掛かる。
魔石の供給が出来ない今は、手動型はレシピの販売をし、自動型は領内でのみ使用とする。
オレはムギたちに頼んで、魔力が空になった魔石に【火】【水】【風】【土】の魔力を込めてもらった。
これにより、オレが今まで欲しくて欲しくて仕方なかったけど、作れなかったものが作れるようになった。
文明社会に生きた元日本人のオレとしてはどうしても欲しかった物。それは...シャワー付き水洗トイレだ!
この世界のトイレは便座はあるが、いわゆるボットン式だった。排泄物の処理はスライムがいるから困ることはないが、した後の処理が欲しかったのだ。このために精霊術を使うのも矜持が許さなかったが、魔石があれば事足りると思った。
コスト度外視で、土の魔石でトイレのコーティングを、水の魔石でシャワーを、火の魔石で暖かくし、風の魔石で乾燥を。
そして出来上がったのだ。コストで言えば、小魔石4つ分。1つ金貨10枚相当だから400万だ。
この魔道具が完成した時、家族に内緒で設置をしてみた。あの時のリアクションは面白かった。
あれはオレがハウゼン領から帰ってきて自宅の邸で新たな魔道具について設計を考えていた時だった。
タタタッ!
ダダダダダッ!
ダダダダダダダッ!
なんだ?ものすごい勢いでこちらに近づいてくる人がいるな。
バァンッ!
「アレン!アレンはいるかぁー!」
父が汗を掻きながら工房へ入ってきた。
「どうしたんですか父上!?」
「どうもこうもないわぁ!なんだあのト、ト、トイレは!?」
早速使ったみたいだな。そしてオレの想像通りの反応だ。
「ダメでしたか?」
「いや、ダメではない!むしろ良い!だがどうやってあれを作ったのだ!?」
「あぁ、あれはですね...」
タタタッ!
ダダダダダッ!
ダダダダダダダッ!
オレが説明しようとしたら、また、ものすごい勢いでこちらに近づいてくる人がいる。
バァンッ!
「アレンは!アレンはいますか!?」
「どうしたんですか母上!?」
「どうもこうもありません!なんなんですか!あのト、ト、トイレは!?」
母上もあの餌食になりましたか。恐らく父が使った後に血相を変えて出たところ見て、母上も使ってみたのではないだろうか。そしてここに来たと。
「それは今から父上に説明しようとしていたところです。あれはですね...」
タタタッ!
タタタタタッ!
タタタタタッ!
再度オレが説明しようとしたら、またまた、ものすごい勢いでこちらに近づいてくる人がいる。
バァンッ!
「おにいさま!おにいさまはいらっしゃいますか!?」
今度は妹のリーンだった。
「リーンも、もしかしてトイレのことか!?」
「そうです!なんなんですかあのおトイレは!?すごいです、おにいさま!」
3人とも凄い形相でこちらを詰めよってくる。ちょっと想像以上だった。
さすがシャワー付き水洗トイレだ。とりあえずこの3人に説明して一度落ち着いてもらおう。
「アレン!それは素材さえあれば【錬金術師】でも作れるということだな。これは売れる!売れるぞ!」
「あなた、落ち着いて。1台作るのに希少である魔石を4個も使うのでは魔石がいくらあっても足りないわよ」
「あぁ。そうだったな。それに【精霊術師】もしくは【付与師】でないと効率は悪くなるというのも検討材料か...」
「それでも、限られた者にだけ特別価格で売るという手は使えるわね。アレン、もし売るとしたらいくらで売るつもりかしら?」
「4属性全てであれば金貨80枚ですかね?乾燥の「風」と温める「火」の魔石がなくても問題ないので、それを抜く場合は金貨40枚までは下げてもいいでしょうね。ちなみにうちにはスライムが底部分にいますけど、売る場合はスライムはなしです」
「うむ。そのぐらいの価値はあるな。王家には1台献上することになるが、これは王家御用達の許可を貰っておくに越したことはないな」
「そうね。陛下たちが狼狽える姿はきっと面白いでしょうね!フフフフッ」
悪い笑みだなぁ母上。
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