2-11:5年間の出来事~スライム編
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34話:5年間の出来事~スライム編
オレは今、ハウゼン領にあるオレの邸でこれからの計画書を作成している。
王立学園に向かう日まで、もう間もなくだ。それまでにこれを作成して、レオ達に引き継がせなくてはいけないからだ。
ドタドタッ
コンコン!
「アレン様、【飼育士】のミュウです」
「入っていいぞ」
ガチャッ
「失礼します。アレン様、クイーンスライムがまた分裂しました。今回は10匹です」
「報告ありがとう。それなら新しく分裂した10匹のうち5匹はゴミ集積場に、残りの5匹は下水道に送ってくれ」
「かしこまりました」
順調にスライムの数は増えているな。最初の1匹から今日の報告までで既にスライムは100匹ほどに増殖している。
最初の報告を聞いた時は驚いたものだ。あれは今から4年前、ちょうどレクサスたちがハウゼン領に移り住んでから1年が経った時だ。
【飼育士】のミュウが慌ててオレに報告に来たんだ。
タタタタッ!
「アレン様、大変です!」
奥から女の子が走りながらオレに声を掛けてきた。確かあれは【飼育士】の...名前はミュウだったな。
「どうした、ミュウ?そんなに慌てて?」
「スライムの様子が!?なんか変なんです!」
腕に抱えていたスライムをオレに見せてきた。確かに変だ。いつもはポヨポヨしてるのに今日はプルプルしてる。震えてるようだ。
ミュウの話では今日の朝までは普通にポヨポヨしていたそうだ。それがついさっきからずっとプルプルしているそうだ。
ふむ。もしかしてこれは?そう考えていた時、スライムが発光しだした。次の瞬間、スライムが分裂して2匹になったのだ。
「「「分裂した!?」」」
オレの周りにいた連中が一斉に驚く。オレも少し驚いたが、前世のファンタジー知識でスライムなら分裂するよなと思ったので驚きは少なかった。
恐らくは吸収の許容量を超えたことで、分裂したのではないかと予想される。
そして次の分裂はそれから半年後、今度は2匹増えた。ただ分裂したのは最初に捕獲したスライムのみだった。
その半年後は4匹、更に半年後、8匹に分裂。最初は倍々で増えていっているのかと思ったが、それ以降は3匹だったり10匹だったりしていたのでそういうわけではないようだった。
恐らく吸収した量が多いときは多く分裂し、少ない量の時は少なく分裂するのだろう。また分裂するのは、最初に捕獲したスライムだけだった。
分裂して生まれたスライムからは分裂の兆しもない。ここで一つの仮説が生まれた。
元となったスライムだけが分裂というスキルみたいな物を持っているのではないか...と。
良く見ると最初に捕獲したスライムと分裂したスライムには大きな違いが一つだけあった。元のスライムの体内には魔石があるが分裂したスライムには魔石がないのだ。
オレたちはこのスライムを母なるスライム。通称【クイーン】スライムと名付けることにした。
それから2年が経った頃、それは突然やってきた。
「アレン様ーーー!大変です!クイーンが...クイーンが!」
ミュウが慌てて走り寄ってきた。
「どうしたミュウ。クイーンがどうかしたか?」
「クイーンが死んでしまいました...これ...」
ミュウが差しだしてきたのは魔石だった。ちょうどクイーンの体内にあった大きさぐらいの。
クイーンが死んでしまったのだ。ちょうどミュウがクイーンの世話をしていた時、魔石だけを残し身体が消えてしまったというのだ。
オレもミュウも、またこの領の者たちもスライムを可愛がっていたから悲しみが大きく、皆立ち尽くしてしまった。
プヨプヨ
その時だった。一匹のスライムがオレというかミュウの足元にすり寄ってきた。
なんとそのスライムの体内には魔石があったのだ。
この領に魔石持ちのスライムはクイーンだけだったはずだ。それが何故ここに?...そう思ったとき、そのスライムがプルプルし光りだした。
分裂したのだ。分裂した数は10匹。いつもの魔石なしスライムたちだ。
「2代目?」
その場にいた誰かがそう言った。
クイーンが死ぬと、分裂した中から新たにクイーンが生まれる。それが新たな仮説が生まれた瞬間だった。
この仮説はほとんど真実であると考えているが、スライムは謎に満ちた魔物だ。ゆっくりと研究していこうと思う。
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