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1-16:採掘&新たな可能性

ブックマーク登録&評価してくれたユーザー様ありがとうございます。

本当にありがとうございます!

もちろん登録はしていないけど、読んでるよって方もありがとうございます!

今話もぜひお読みください。

16話:採掘&新たな可能性



あれから1か月後、レンガを大量に錬成し、十分な量確保したことで、今は建築屋に頼んで商会を作ってもらってる最中だ。


それでオレは今、川の上流にある山へと向かっていった。


精霊王の話だとその山にはキラキラ光る石が昔あったということなのだ。


父と母にそのことを伝えると、精霊の森の一角にあることから立ち入りを禁止しているらしい。


オレは精霊王に許可を貰ったことを両親に伝えると、行っていいということだ。


ただし父と母も連れていくことが条件だということで、それならレオとセナも連れて行こうという話になった。


レオはこの1年ちょっと、【護衛士】としてひたすら訓練に明け暮れていたが、なかなか筋が良いらしい。


セナも建築士の方で精霊術を使って地面の強化など土に関する手伝いをさせていたから、精霊術に関しても扱いが上手くなってきている。



「アレン、そろそろ着くぞ」



「何が採れるんでしょうね」



なんだろう...ちょっとワクワクしてる自分がいる。



そのまま進んでいくと洞窟があった。人工的ではなく自然にできた洞窟のようだ。



「アレン様、ここに入っていくのですか?」



レオが若干緊張しているようだ。



「もちろん!冒険みたいで楽しいじゃないか!」



「フフッ!アレンも年頃なのね」



「そうだな、久しぶりにアレンが年頃にはしゃぐ姿を見たな。これだけでも今日は来てよかったと思えるよ。さてオレも今日は錬金術師として一人の男として冒険に勤しむかな」



「まぁアルったら...似た者親子ね!」




探検中


探検中


探検中





「父上、これを見てください!」



「どうした、アレン...ってこれは鉄鉱石だな、しかもこの量...それにあっちにあるのは銅鉱石かだな!」



「はい!この山、鉱山ですよ!石炭もありますし!」



今まで精霊の森の一角にあることから立ち入りを禁止していたけど、こんなに鉱石があるならいろんなものが作れる。


材料を集めるのにもお金が掛かっていたけど、この地はハイデルブルグが治める土地だから採るのにお金は掛からない。


自然豊かな土地だからこそ手に入った鉱山だ。


でもこの場所を正式に発表はしない方向で動くことにするらしい。


もちろん王家には連絡はするが、大々的に発表すると人が多くなり乱獲も増える。


治安も悪くなるし、環境が破壊される可能性もあるということだ。


それには母も同じ考えのようなので、ここの採掘に関してはハイデルブルグが一括管理することになるということだ。




「クックックッ!...これだけあれば、いろいろ試せるな、アレン」


「そうですね父上。いろいろ考えてることもあるので是非試しましょう...クックックッ!」



「「錬金術万歳!」」



オレと父がもろ手を挙げて喜んでいると、母が冷たい視線でこっちを見ている。


「アル、錬金術もいいけどきちんと領の仕事もしてくださいね」


「当分はやることもないから、いいだろう?」


「この件を陛下に連絡する必要があるでしょ。まぁそれ以外は急いでやらないといけないこともないようですし...まぁいいでしょう」



「よし!アレン、採れるだけ採るぞ!」



「はい父上!セナもコウと一緒に手伝ってくれ!レオもこれで持ち運びしやすいように掘ってくれ!」



オレは父とレオに錬金術で作ったピッケルを持たせた。



「了解しました。アレン様!」



「母上もマリンと一緒に削ってください!」



「はいはい、わかりました!マリンお願いね!」



《まりん!がんばるー!》




スパンッ!


ドゴン!


バキッ!


ドガッ!






あれから随分時間が経った。もうすぐ夕暮れになるということで、鉱山から出て、邸へ帰った。



オレも父もホクホク顔だ。明日からいろいろ作ってみよう。





~翌日~



さてと、素材は大量に手に入れたからな。今日はそれをインゴットにしようと思う。


錬成陣に鉄鉱石を置く。この鉄鉱石から不純物を取り除くために【分解】をして、鉄のみを抽出する。


その他の銅鉱石やら他の鉱石も同じ手順で、【分解】して、それのみを抽出し、インゴット化していく。


量が量だけにかなり時間は掛かるが、途中から父もきて、手伝ってもらったおかげで、かなりの量をインゴット化することができた。



すでに父は燃え尽きたように椅子に座っている。


魔力が付きかけてるようだ。


「久々に燃え尽きたぜ...ガクッ」



さて、父は放っておく。この作業をしている間にオレは一つ試してみたいことができたのだ。



それは鍛冶師が作る刀と錬金術師が作る刀は、同じ材質であれば同じ強度になるのか?ということだ。


作る過程が必要なければ錬金術で刀を作ることは容易にできる。


まぁ錬金術を使うためには魔力を使うから、そんな大量に作り出すことはできないが、それでも1振り1振り刀を作るよりは容易だ。


だからこそ確かめておくべきだと思った。



父に聞いてみたが、鍛冶師には素材を最大限に引き上げる鍛冶スキルが存在するため、錬金術では勝てないらしい。


錬金術はレシピさえ知っていれば、魔力量が問題なければ出来上がるが、鍛冶師のようなある分野に特化した物には勝てないというのだ。



それと、この疑問は錬金術師の誰もが通る道のようで、既に先人たちが試したようだ。


実際に鍛冶師に弟子入りして作り方を覚えた錬金術師でも鍛冶師が作った武器には強度や切れ味で負けるらしい。


職業特性なんだろうな。


それでも試してみたいという思いに駆られるんだよね。やっぱ実際に自分で試さないと気が済まないっていうのは性格なのかな。



ここまでいろいろ錬金術について考察してきたけど、錬金術は【分解】と【構築】そして【理解】していれば問題ない。



オレは物は試しと、刀を作ってみる。刀に必要な素材は鉄と石炭だ。



鉄も鋼も同じ鉄だが、鉄は約0.02%未満の炭素を含む物質で、鋼は約0.02%~2%ほどの炭素を含む物質だ。


鉄は酸化しやすく脆い性質があるが純度が高い鉄は純鉄と言われ、そこに炭素を入れることで硬く強く、しなやかさを持つ性質になる。


刀の作り方は鉄を焼いて柔らかくして叩いて伸ばし、折りたたんで焼いて叩いての繰り返しだ。


まぁ刀というよりは直刀に近いから剣の方が正しいかもしれないけど。



その工程と完成イメージを持って、材料を錬成陣に置いて「錬成!」



バリバリバリバリ・・・パァンッ!



よし、できた!あとは同じ素材を鍛冶師に渡して作ってもらう。


鍛冶師に聞くと3日あれば問題ないということなので待つことにした。


鍛冶師はオレが持ってきた鉄の純度に驚いているようだけど。





~3日後~



鍛冶師が剣を持ってきたので、オレは錬金術で作った剣を渡して、どちらの方が切れ味、強度があるのか試してもらった。



ズバッ!


ガキンッ!



ボキッ!・・・ボトッ!



結果は一目瞭然だった・・・・錬金術で作った剣が折れた。



知識があっても、その手の【職業】スキルには勝てないということが判明した。



ただこれで武具類に関しては鍛冶師に任せるべきということがわかった。


質を上げるためにはその手の【職業】スキルを持っている人に任せるのが一番ということだ。それでもその場限りの間に合わせであれば問題はなさそうだから、自分の護身用としてなら十分なのかもしれない。



オレは鍛冶師にお礼を言って邸へ戻ろうとしたら、鍛冶師から鉄の純度が高いインゴットを売ってくれと言われた。



なんでもあんなに純度の高いインゴットを見ることは少ないというのだ。あれは、鉄鉱石を錬金術で分解・構築させたインゴットだから、純度が高くなるのは当たり前なんだよな。



父にも聞いてみたが、今まで、錬金術はモノづくりに励んでいたが、素材そのものを加工するという考えはなかったようだ。



鍛冶師などの職業の人間は素材そのものが重要になることから、純度の高いインゴットはそれだけでも値打ちものというのだ。



錬成するにも魔力が大量に必要だから、数はそこまで作れないだろうけど、なら錬金術師はモノづくりができなくても素材加工の錬成屋として活躍することができるんじゃないか?



オレは父にそのことを相談すると、父も乗り気のようだった。ただ一般の魔力平均だとインゴットは1日数個作るのが限界らしいからうちの商会でも1人か2人程、雇ってみるようだ。




とりあえず、鍛冶師には商会経由で売ることを伝えて帰ってもらった。



これが上手くいけば、素材の質やら純度を上げたいという者は錬金術師に依頼するという流れが出来上がる。そうすれば錬金術師は不遇職から脱することができるかもしれないな。



「まさか素材そのものの価値を上げるという手段を考え付くとはな」



父がオレに感心したという感じで話しかけてきた。



「いえ、私ではなく、あの鍛冶師が純度について言ってきたので、もしやと思っただけです」



「こんな簡単な事を私含め、いままで誰も考え付かないとは。錬金術はモノづくりという固定観念に縛られていたようだ。今は錬金術師も数が少なくなっているが、その数少ない錬金術師も日の目を見ることができそうだ」



「錬金術師って数少ないんですか?」


それは初耳だ。


「あぁ、基本的に【職業】は血筋によるものが大きいからな。世間では【錬金術師】は不遇職として扱われているから、結婚相手としては選びたくないんだよ。必然的に錬金術師は独身が多い」



悲しい現実を知ってしまった。まさか錬金術師というだけで独身になる可能性が高いなんて。



でもこれでその価値観も変わってくるだろう。ひょんなことから錬金術師の新しい使い方が判明した日になったな。



ミネルバ様が思い描いた姿じゃないかもしれないけど。そこから新しいモノづくりが始まることを期待してもいいのかもしれないな。

本話を最後まで読んでいただきありがとうございます。


次回から時は4年進み10歳からスタートします!


「面白い」「次話も楽しみ」など思っていただけたら、とても励みになるので、

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