表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

死ぬとは、はっぴーえんどなのか。

作者: おとみ

私はとても、臆病な子供でした。クラスメイトにも友達にも、物事をはっきり言えず、そのせいで色々と苦労してきました。

そんな私が中学生になった頃の話です。


*この話は、全て実話です。


中学校の入学式の日、私は愕然としました。仲の良い友達と、ほぼ全員クラスが離れてしまったのです。不安もある中、少しは楽しみに中学校生活。とてもショックを受けたのを覚えています。

他の子が楽しそうに輪になって話をする中、私は1人ぽつんと教室にいる日々が何日か続きました。


そんなある日、友達の友達、のような関係だった子が声をかけてくれるようになりました。その子も何人かのグループに所属していたので声をかけてくれるのはたまにだったけど、心底嬉しかったです。こんな私に話しかけてくれるなんてとてもいい人だと、そう思うようになっていきました。


そんな彼女もいつしか1人になっていきました。その時は全く原因が分からず、ただ不思議に思っていました。

ですがその頃から、1人になった彼女は私に以前よりも声をかけてくれるようになったのです。


1人になったから私のところに来るの?

一緒にいてくれれば誰でもいいの?

私をグループの輪には入れてくれなかったのに?


様々な疑問が浮かんできましたが、気にしませんでした。私なんかに構ってくれるんだから良いじゃないか、

その日から彼女とよく話すようになりました。


数日経ったある日、私はふと思いました。

彼女の笑顔はおかしいと。

謝らなければいけない時も、怒らないといけない時もいつもヘラヘラと笑っていて、それを嫌がっていたクラスメイトも多かったそうです。彼女が私の筆箱を投げたりして、窓から筆箱を落としてしまった時もヘラヘラと笑っていました。今思い出しても、とても不愉快な気持ちになります。更に全く空気を読めない彼女は、友達からも避けられるようになっていました。

その日から、少し彼女と距離をおくようになりました。 周りの人間がその子を避けているからではなく、完全にこれは自分の意思でした。


今思えばこの時、自分の気持ちをはっきりと伝えなかった私にも、原因があるのかもしれません。


私から声をかけなくなったからでしょうか。

彼女はどんどん、私に依存してきたのです。自覚はないと思いますが、朝から家に突然来て今から遊ぼうなどと言ったり、家が遠いにも関わらず、学校の帰りに直接私の家に来たり。

彼女は少し子供っぽい性格だったのでしょう。私の筆箱で投げ合いをしてとても楽しそうに笑っていたり、休み時間になり、私が廊下を出た瞬間、後ろから突然バン!と背中を押してきたり、どこ行くのー?と言って用もないのについてきたり、階段で背中を押された時は周りの子も注意はしてくれましたが、一向におさまりませんでした。


そんな中、私に追い討ちをかけたのが、定期テストです。

彼女は成績だけはとても優秀でした。クラスでも本当に、かなり上の方だったと思います。

テスト返却後、何気ない顔で点数を聞いてきました。彼女のテスト用紙には90点以上の数字が。私は普通だと答えると、どうしても見せてほしいと駄々をこねてきました。

仕方なく見せると、ぱっと笑顔になり、全然いい点数じゃん!落ち込む必要はないよ!と言ってきました。

60点代のどこがいい点数なのだろうか。

その時の私には、嫌味にしか聞こえませんでした。


さすがに私も嫌になってきましたが、きつく物事を言うのが苦手な私は何も言えませんでした。本人が直接言うのが1番効果があるから、周りが言ってもあの子は理解出来ないから、などと他の友達からも言われましたが、やはり出来ませんでした。

心のどこかで、私がいなかったらまた彼女は1人になってしまう、

かわいそうだ、と思っていたのかもしれません。


1年生が終わるのもあと2週間となった日、

もう疲れきっていました。

あと少しの我慢、クラスさえ別れてしまえばもう来ることは無い、

私の中学はかなり大きく、クラスの数も非常に多かったので、彼女と2年のクラスが同じになる確率なんかほぼゼロに等しいはず。

そう分かっていても、もう心の限界なんてとっくにこえていました。

あとたったの2週間。けれど私にはとても長いように感じました。


親にも言えませんでした。クラスに嫌な子がいるから学校を休ませてくれなんて。ただでさえ成績が悪い私がこれ以上学校を休むなんて出来ませんでした。

けれど、本当にもう限界でした。みんなの前で笑っていられる自身も無くし、何回も私の生きる意味を考えました。結局答えなんか出るはずもなく、何度も何度もカッターを手に取り、腕の脈を切ろうとしました。けれどそれも出来ませんでした。


生きることも出来ないし、死ぬことも出来ない。

ただただ自分が情けなかったです。


そして遂に、先生に相談することを決意しました。

担任の先生は忙しそうだったので、ひとまず他クラスの先生に話すことにしました。

ですが、それは大きな間違いでした。


話を聞いた先生は微笑しながら、お前がいなかったらあの子は1人になってしまう、だからあと少し一緒にいてあげて、はっきりとそう言いました。

本当にショックでした。

理解してもらえなかった、伝わらなかった、

思わず涙が出そうになりましたが、必死に耐えました。

こんな人に弱みを見せたくないと、そう思ったからです。


帰る時間になった時、担任の先生に話しました。

やはり担任だからでしょうか。とても真剣に話を聞いてくれて、本人にもしっかりと伝えてくれると、そう言ってくれました。

とても嬉しかったです。更に信頼している先生だったので、さっきとは裏腹に、嬉し涙が出そうになったくらいです。


週明けの月曜日、もう彼女が私に話しかけてくることはありませんでした。

が、本当に馬鹿な私は、

自 分 から彼女に謝ってしまったのです。

向こうも謝ってきましたが、私も謝りました。

本当に自分でも意味がわかりませんでした。あんなに嫌がってたのに、望んでいたものを自分から手放してしまった、せっかく先生も協力してくれたのに。


でもなぜか、それほど後悔はしていません。

なぜかはよく分かりません。けれど、微妙な関係のままクラスが離れてそれで終わり、なんて後味がとても悪い。

その後は前のような仲に戻りました。が、以前よりはしっかりとしてくれるようになり、自分でも納得のいく結果で終わりました。


本当に不思議です。それをまた、後悔していないのも不思議です。

ほんと、謎です。大事なことなので何度も言いますが、

謎です。



生きる意味なんて私にはないと思っていました。未だによく分かりません。こんな経験をしたから生きようと思ったとか、こう思ったから生きようとか、そんなことは本当に、今も全く思っていません。

そんなのただの綺麗事です。あくまで私の考えですが。

人間なんて、どれだけ苦労しても楽しんでもいずれ死んでしまう。結局は何も残らない。

けれど、逆に考えみてほしいです。


死んで意味があるのか。


人間はいずれ死にます。どれだけ生きたいと思っても、必ず最後というものが来ます。

けれど、そんな短い人生の中の「楽しい」「嬉しい」なども何も感じないで自ら命をたつのは、本当に勿体ないと思います。

何も残らない。でも今はとりあえず楽しめばいい。周りからどう思われても、自分が楽しかったなら、それでいいのです。

もちろん、悲しいことや辛いこともあると思います。けれど、神様も馬鹿じゃありません。そんなものいないかもしれませんが、

必ず、あなたを思ってくれている人がいます。

たった1度きりの人生、周りからどう言われようと、適当に楽しめばいいのです。親からなにを言われても、ゲームをしたければすればいいし、一生自由に遊んで暮らすのも、私は悪くないと思います。あまりおすすめはしませんが。


「死ぬ」とはどういうことなのか。

悲しいこと?寂しいこと?

そんなの、本人にしか分かりません。

その人生が本当に、自分の満足いくような、楽しい人生だったのなら、それほど悲しんでいないのかもしれません。

私は死んでないのではっきりとは言えませんが、昔飼っていた猫が亡くなった時は、本当に幸せそうな顔をしていたのを覚えています。


みなさんはどうでしょうか。

もしも今、地球が爆発とかして死ぬとなったら後悔しますか?

あれをしたかった、もっとこうしたかった、

あったら今からやって下さい。


それがあなたの生きている意味です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 人生は一度きりです。記憶を引き継いでニューゲームとか普通ありえません。 だから、後悔しないように、「やりたいことは今やる」とこの作品を読んで思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ