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姫様を守れるのは誰だ?! ~ネンガラ・ネンジュー・ショクヨク・ノ・アキ王国のお姫様と五人の護衛~

作者: まいった主婦 まじか

むかしむかし。


ある国に、楽しいことが大好きで、面食いでミーハーなお姫様が暮らしていました。


お姫様には五人の護衛がいました。


『姫様ぁ!今日は外出されるのですね!お供致します。』


一人目はガッツラー。彼は巨漢で大食い。特に肉を好みます。ささみには興味がなく、特に好きなものは分厚いタンです。見た目通りの頼もしい男です。


『用意は出来ておりますよ』


二人目はアルチュー。彼はとても楽しい男で、宴の席では一気のみで場を盛り上げます。しかし繊細な一面もあり、密かに姫様のことを慕っています。

姫様をお守りしようと一生懸命です。


『今日も森のカフェでお茶をしましょう』


三人目はスウィーツゥー。彼は現代で言ういわゆる

スイーツ男子。甘いものを食べたあとは血糖値が上がり、特に力を発揮します。見た目は女の子みたいにかわいいです。


『姫様、お出かけ前にはサプリをお飲み下さい』


四人目はサプリ。彼はサプリマニアで食事はあまり食べない少食派ですがサプリだけは欠かさず飲んでいます。


『すっすみません、遅れました。。』


そして新入りの護衛、サンショク・ワショクー王国から来たアッサリーです。お姫様は彼のことが気に入りませんでした。あっさり過ぎてつまんないし、見た目も弱々しかったからです。


今日はお姫様は体調が悪くて病院に行く日。

しかしここ最近のネンガラ・ネンジュー・ショクヨク・ノ・アキ王国は天候不良が続いており、特に今日は光化学スモッグ警報、黄砂、しかも道中の森には熊が出ると言う噂。

そのため、護衛を五人連れて行くことになりました。


お姫様と五人の護衛は、馬車に乗り込み

ガタンゴトンと道に揺られながら病院までの道を進んでいきました。空はなんだか光化学スモッグで眩しいし、黄砂で馬車も砂だらけです。


その時!!


熊が現れました。


熊はすごい勢いで襲いかかってきました。


『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ』


ガッツラーはびっくりして、心筋梗塞を起こして倒れてしまいました。


アルチューはお酒で気をまぎらわせようとしてポケットに忍ばせていたウィスキーを飲み出して、勤務中なのにベロンベロンになってしまいました。


スウィーツゥーは甘いものを食べてテンションを上げようとし、森のパン屋さんのタイムセールに駆け出して行ってしまいました。


サプリは、あんまり食べてなくてサプリしか飲んでいなかったので、貧血で倒れてしまいました。


『きゃあああ!もうだめだわ』


お姫様は死を覚悟しました。


その時。


『姫様ッ!!!!後ろにお下がり下さい!!』


後に残ったアッサリーが信じられない位の軽い身のこなしであっという間に熊をやっつけてしまいました。


実は、アッサリーはきちんとした食生活をして適度に運動で鍛え上げていた為、骨が丈夫でした。


お姫様と五人の護衛は、一命をとりとげました。



お城に帰り、お姫様はアッサリーのことを見直し、又自分の嗜好品・趣味なども見直すべきなのではと考えはじめました。

大好きだったお菓子をなるべく食べないように心掛け、食事もあっさりとした和食を選ぶようになりました。


そして、何年か後、お姫様とアッサリーは結婚し、仲の悪かったネンガラ・ネンジュー・ショクヨク・ノ・アキ王国とサンショク・ワショクー王国は和解しました。そして二人はそれからも、健康で幸せに末永く暮らしましたとさ。


~おしまい。~


みなさん食生活はちゃんとしましょうね。



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