プロローグ
まぁ、素人なので読みにくいかと思いますがよろしくお願いいたします。
命は平等である・・・そんな事を口にする人がいるが果たして本当にそうだと言い切れるだろうか?
寿命をまっとうする人もいれば、事故や病気で命を落としたり一生を寝たきりで過ごす者もいる、そんな運命に抗おうとすることは良い事なのだろうか?
それはただの神への反逆ではないのか?
夕暮れ時、人気のない図書室で窓の外を眺める少女が1人
彼女の髪は、紫の燐光を纏っていた
それは、これから訪れる夜の闇のように暗い光
「どうして・・・」
静かに唇から洩れた声を窓から吹き込んだ一陣の風がかき消して行った・・・
姉は、優秀な人物だった・・・有名な私立中学を首席で卒業し、街でも有名な医療高校に進学し、誰にでも優しく、そして誰からも愛されていた。
それに比べ俺はどうだろう?
落ちこぼれで何をやってもうまくいかず、すぐに挫折する
親からは優秀な姉と比較され、劣等感にさいなまれる。
結局、街に出て喧嘩ばかりして傷だらけで帰り、親が怒り狂っていても、姉だけは優しかった。
俺は、そんな姉を疎みながらも尊敬していた。
そんなある日、俺は道路へ飛び出した子供を助けようとして車に引かれた・・・
薄れゆく意識の中、身体はありえない方向にねじ曲がり、いたるところで骨の折れる音が聞こえた・・・
次に目が覚めた時、俺は病院のベットの上に居た。
体中包帯でグルグル巻きにされ、指のひとつも動かす事は出来なかった、そんな俺を見て驚きはするものの喜んだものは1人もいなかった・・・今思うと皆が思っていたのは驚きではなく恐怖だったのかもしれない。
病院では完全に隔離され俺の病室にはほとんど誰も来なかった、明らかに皆が俺を避けている。
親すらも見舞に来ない中、姉だけが毎日のように花を持ってくるのだった
そして俺は真実を知る事となる。
助けた子供とその母親が見舞に来たのだ・・・
子供は言った
「お兄さん、どうして生きているの?」
それを見た俺に母親は小さく悲鳴をあげてから「バケモノ」と言っていた。
それでも姉はいつも通り花を持って来ては「元気出せ、もうじき良くなるよ
細かい事を気にしたいで学生なんだから勉強しなさい!」なんて呑気に言っていた。
それから姉が言った通り、俺は驚異的な回復力によりわずか半年で歩けるようにまでなった。
しかし、それとは対照的に姉はどんどん衰弱して行った。
毎日見舞に来ていたのが次第に来なくなり、逆に俺が見舞に行くようになった
血色の良かった肌は日々青白くなっていき、ついには起き上がる事さえ困難になってしまった。
俺は、弱りきってベットに横たわる姉に言った。
「なんで落ちこぼれの俺みたいなのが生き残って姉さんみたいな人がこんなにならなくちゃいけないんだ!」
すると姉は弱わ弱わしい声で答えた
「こういう契約だから仕方ないよ・・・」
「それってどういう・・・」
それが姉の最後の言葉となった