方向音痴
私がコートをきつく身にまきつけると、雨は容赦なく降り始めた。
私は友人の家に向かっていた。私の友人が最近引越したらしく、昨日あたりに招待された。友人とは長い付き合いで、高校生の頃は何をしても一緒にいた。会いたくてたまらないわけではないけど、ただ、四年ぶりだった。私は都会に住んでいて、少し自然を見たかったのも大きい。しかし、私の(ボロボロのミニヴァン)車が調度良いタイミングで壊れた。それゆえ、私の友人は地図を描くのもヘタで、方向音痴だった。一時間以内にはもう迷い果てて、どうしようもなかった。山奥に辿り着き、もうすでに迷っている私をもっと混乱させるように森がたっていた。少しでも道が分かるように闇の中を探ってみた。今日は本当にツイてない。
私は足を滑らせて、森の奥へ奥へと滑った。大怪我はしなかったが右足に枝がささり、滑っていたので、脹脛全体をバターのように切り裂いた。医者ではないので、応急手当しかできなかった。動脈の鮮やかな赤と私のコートから切り離した黒い布。その黒い布は夜の闇に溶けて、足が傷跡と共に消えたようにも見えた。一安心。
ぽた。
ポタポタ。
ポタぽたぽたポタぽた…
ザァーーーーア…
雨。
まるで、神が暇になったのか私のような会社委員を選んで。私のような平凡で、守る身の術を知らないような一般人を。この状況で。
私が目につくようなことをしたかは知らないが、空をはるかに超えた場所にいる暇人が、とうとうしたの世界に目を向けて、遊び始めたようだ。
私は何度か咳をした後、寒さのせいでたれてきた鼻水を優しく鼻の中に戻した。鼻に戻すという行為は出来るだけ避けたかったが、ポケットティッシュが土砂降りで溶けていた。
そして、私は見た。
木の隙間から光が見えた。