孔子さまの予言。
丞相さまが後の世に遺された書に曰く。
むかしむかし、孔子さまが国の平和を願って『春秋』という本をお書きになりました。
しかしその願いは叶わず、自ら王を名乗る者たちによって国は七つに分裂し、世は戦国の時代へ……。
焼かれた孔子さまの本。
灰になっていく数々の聖なる教え。
混乱の中、失われそうになりながらも、その聖なる教えは学者から学者へと語り継がれ、秘密裏に未来へと伝えられました。
その予言と共に……。
もし乱れた世が訪れても、いつか『真の王者』が現れて真の王位を継ぐであろうと孔子さまは予言し、そのことを『春秋』最後、聖獣麒麟の記述に巧妙にお隠しになられたのです。
「真の王位を継ぐのは劉の姓」であると。
やがて数多の激しい戦を経て、漢の国の王・劉氏がその予言の通りに乱れた世を鎮め、神話の時代から続く正統を受け継いで皇帝へと即位しました。
それから約四百年後。
劉氏の王朝を支えてきた『春秋』の加護は、次第に弱まりを見せていました……。
ようこそ!後漢末期の世界へ。
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注:この物語は娯楽を目的としたフィクションです。
実際の人物とイメージが異なるように書いていますのでご了承下さい。