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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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百合短編

爪先(つまさき)と爪先

作者: 転生新語
掲載日:2025/01/01

「背中(せなか)まで45分(ふん)」という、大人(おとな)の恋愛(れんあい)を歌(うた)った曲(きょく)がある。四(よん)十(じゅう)五(ご)分(ふん)前(まえ)にホテルで出(で)会(あ)った男(だん)女(じょ)が、部屋(へや)の中(なか)で裸(はだか)で触(ふ)れ合(あ)う。裸(はだか)の背中(せなか)に触(ふ)れるまで、掛(か)かった時間(じかん)が四(よん)十(じゅう)五(ご)分(ふん)だったというタイトルだ。


 歌詞(かし)には『僕(ぼく)』とあって、主人公(しゅじんこう)の男性(だんせい)は、女性(じょせい)の背中(せなか)に魅力(みりょく)を感(かん)じていたのだろうか。背(せ)中(なか)が開(あ)いたドレスだったのかもしれない。私の場合(ばあい)は相手(あいて)が同性(どうせい)の女性(じょせい)で、薄(うす)いフラットシューズ越(ご)しに透(す)けて見(み)えた、爪先(つまさき)のペディキュアに魅力(みりょく)を感(かん)じた。




 ホテルの部屋(へや)で一緒(いっしょ)に入浴(にゅうよく)をする。彼女(かのじょ)の足(あし)は長(なが)くて素敵(すてき)で、二本(にほん)もある。私は足(あし)をひたすら褒(ほ)めて、酔(よ)った私たちは簡単(かんたん)に幸(しあわ)せな気持(きも)ちになれる。


 出会(であ)ってから、体感(たいかん)では二十分(にじゅっぷん)も経(た)っていない。今(いま)はスピード時代(じだい)ということだろう。服(ふく)も着(き)ずに部屋(へや)へと移動(いどう)して、彼女(かのじょ)を押(お)し倒(たお)し、両(りょう)足首(あしくび)をつかんで開(ひら)く。


 間(あいだ)に割(わ)って入(はい)って、足(あし)の甲(こう)にキスをするような形(かたち)となる。爪(・)先(・)と(・)爪(・)先(・)の(・)間(・)で、私たちの歓(よろこ)びが交錯(こうさく)するまで、あと何秒(なんびょう)だろうか。

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