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万歳! ドングリ号3

 ドングリ号が地上に降りる。

 着地したのは、博多の町に続く新幹線の線路敷であった。

 まっすぐなレールがはるか前方に続いている。

 この線路敷、すべてが高架となっているため、車が走る道路と交差することがない。だから、ひとつとして踏切がない。

 ドングリ号は線路敷をすべるように走った。

 車輪はリニアモーターカーのように線路敷からわずかに浮いていた。

 これから向かう博多の町まで、たいして時間はかからないであろう。

 博多駅は博多の町の中心部にある。

 この博多駅で鹿児島本線へと移り、続いて久留米駅で久大本線に乗り入れる。豊後森駅はそこからさらに進み、位置としては久大本線の中間あたりにあった。

 栗原村まではまだまだ遠い。

 ガタッ、ゴトッ、ガタッ……。

 ドングリ号は栗原村に向かって走っていた。残されたわずかな人生を味わうかのように。

 ところが……。

 その平穏なひとときは、またしても打ち破られることになる。新たな敵がドングリ号を追って、後方からひそかに迫りきていたのだ。


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