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ビバ☆就活体験記  作者: マナブハジメ
最終章 「内々定と、就職活動と、百パーセントジュース」
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四月一二日  山井里央

 四月一二日  山井里央


 資生紡のグループワーク&個人面接受けてきたよ。相変わらずここはいい雰囲気だし、受けてる学生もいい人ばっかだよぉ。やっぱし出会いって大事だよね~。うちらにしてみたら、出会った人によってその会社のイメージ決まっちゃうもんね。そういうのも含めて縁なのかなぁ。最近そう思うよーになってきたの。内定もらって余裕が出てきたのかもです。そうそう。あさみも今晩よーへいの家来なよ~。三木森君が、三木森君がー、って感じなの。なんだかある意味悩ましいよぉ。そんなこんなで、待ってるからね~。


(追加)  田中麻美


 天通行ってきました。三対一の個人面接。内容は自己紹介シートそのままで、面接官が気になったところを深く掘り下げるっていう感じでした。面接官が明るい人だったので、楽しみながら終えることができました。絶対受かっててほし~い! 谷本君にバトンタッチ。


(追加)  谷本直毅


 俺からは二井物産について。役員面接は雰囲気がすごかった。だいたいフロアが全部じゅうたんってどうよ? 明かりもランプオンリーってどうよ? 歩くたんび気持ちがふわふわして仕方なかった。待ち合い室は社員さんもいてさながらOB訪問という感じで雰囲気をほぐしてくれた。学生もそんなにピリピリしてなくて救われた。肝心の面接だが、部屋が二つあって、俺たち受験生の間じゃ、天国の部屋、地獄の部屋、って呼んでいた。俺が呼ばれたのは天国の部屋。マジでホントに助かった。めっちゃダンディーボイスな役員二人に、「東京と大阪の違いってなに?」みたいなよう分からん質問しかされんかった。しかし、「もっとコアな回答を」とか、「君のコアをみたいんだ」と言われた時には正直困った。こういうやりとりを四回くらい繰り返したから、俺の回答はかなり主観的。まあ、全体的な雰囲気はかなりよかったから、俺の中では相当いい感触。結果は少し時間がかかるかもとか言ってたから、まだ大丈夫だろう。とにかく俺の中では一区切りついた感じ。勝手に落ち着いてんじゃねえよって思った? まあ、確かにそうだけど、少しくらいは落ち着かせてくれお前たち。実は俺も一〇日の夜内定もらったのだよ。デルタっていう小さな会社。誰も受けないし興味ないだろうから書いてなかった。すまんすまん。俺としては滑り止めのつもりで受けたんだけど、面接で変わった質問とかされて案外難しかった。フェルミ推定みたいなやつ。まあ、何事も対策しといて損はないってことだ。そんなことより俺は二井物産行きてえよ! 商社で働きたいんだよ! 早く電話が鳴って欲しい。んじゃ。今からあさみんと中林の家に突入だ。どうせ三木森のことだから全滅して洋平に泣きついとるんだろう。ほいじゃ、ばい!


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