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ビバ☆就活体験記  作者: マナブハジメ
第四章「面接と、リクルーターと、魔法の言葉」
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三月一七日  谷本直毅

 三月一七日  谷本直毅


 黒報堂の二次面接行ってきました。二対一の個人面接だった。内容は、半分ESでもう半分はES外から。困ったのは、「OB訪問しましたか?」という質問だ。まあ、会話の流れからこうなってしまったわけで、今後はこの質問がこないようなトークをせにゃならんなと思った。ちなみに俺はOB訪問してなかったから、その代りに説明会のときにプレゼンしてた人の名前を出してOB訪問したことにしました。深掘りされたら即アウトだったろうが今回は名前を出したら、「そうですか」といって次の質問に切り替えてくれたから助かった。冷や冷やもんだ冷や冷やもん。しかしこういうスリルはある意味病み付き。面接とはまさしく駆け引きだなと実感した瞬間でもある。言ったもん勝ち、というのが今日の収穫。他にも、「他の人と比べて友達の数は多いと思う?」とか、働きたい職種なんかを聞かれました。全体の印象としては、面接官の反応が微妙で終いには面接途中で思いっきり背伸びされたからあんましよくない。されども、あくびされんかっただけまだましと思える俺はたぐいまれなるポジティブシンカー。言いたいことはだいたい言えたから悔いはない。そう言い聞かせる夕方三時。世間じゃきっとおやつの時間だ素敵な時間。素敵な時間といえば、昨日深夜にディー・ケイ・ツーの一次面接結果が届きました。問題なく通過です。手応えと結果が正比例してるから気分がいい。明日には黒報堂の結果がわかるだろうからこのままの調子でいきたいもんだ。ほいじゃ。ばいちゃ。


(追加)  中林洋平


二条院。里央はダメです。「山井さんを俺にくれ」ってなんだよ急に。里央の優しさに触れたからって心変わりするのはルール違反でしょ。そもそも里央はモノじゃありません。凹んでるのはわかるけど、だからって現実逃避するのはよくないよ。そもそもお前が凹んでる理由ってのも、言えなかったっていうだけの理由なんだから、もっと気持ちを強く持たなきゃ。二条院は、「今の思いを内に秘めたまま就活にのぞむのはなんだかギコチナイ」って言ってたよね。その気持ち、なんだかわかるような気がします。今の二条院は何やっても手につかないんだろうなあ。見事なまでに青春ってわけだ。(笑)

里央も言ってたように、もう作戦とかなしにしようよ。二条院のペースで行くのが一番いいよ。背中を押された一歩じゃなくて、二条院自身で踏み出した一歩は、きっと、どんな一歩よりも力強いはずだから。これは先週、笠井と飲んだ時に、笠井が言ってたことなんだ。だから、この言葉はきっと本物だよ。二条院にとっての魔法の言葉になればいいと思います。当分一緒に飯食うのはやめよう。大丈夫だから。焦らなくてもいいから。とにかく、一歩を踏み出してみよう。二条院自身の一歩を。そこからすべてが始まるはずだから。ここら辺でお終いです。じゃあ。アデオース。


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