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ビバ☆就活体験記  作者: マナブハジメ
第三章「単位取得と、エントリーシートと、チョコレート」
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二月一三日  谷本直毅

 二月一三日  谷本直毅


 最近の就活は本当に便利になったと思う。資料請求も、エントリーも、全部インターネット。テストや面接予約だってみんなウェブ上。ホント便利な世の中になったもんだ。

しかし、その便利さと引き換えに失ったものもあると思う。あれだよ。人間同士のコミュニケーションってやつだよ。文章って冷たいんだよやっぱ。声がいいんだよ声が。感情こもったボイスが聞きたいんだよこの野郎。

結論から言おう。テレビ旭二次面接。落ちました。

昨日受けて、昨日のうちに結果出た。悔しいなんて言わないつもりだったのに。だって、記念受験のつもりだったから。テレビ局なんて受かるわけないと思ってたから。だがしかし、昨日は猛烈に悔しくて泣きそうだった。六本木で働く自分を少しだけ想像してしまったがゆえなのか。はたまた、三分面接の手応えがバッチリだったせいなのか。答えはわからん。いや、むしろ全部かも。落選者全員一様に送られる決まり切った定型文なんぞ見たくなかった。いやはや。こんなにショックがでかいとは想定外。それゆえ昨晩は深夜近くにもかかわらず、飲み屋行きました。大学近辺は飲み屋が充実してて便利です。付き合ってくれたあさみん、ありがとう。中林の捕獲に失敗し、快方に向かいつつある笠井には俺の負オーラを感染させてはならんと判断したので、二人だけになってしまいました。俺の中ではマリアかあさみんかって感じです。あさみんのおかげで、だいぶ落ち着いたよ。感謝感激です。

しかし昨日は飲みすぎた。俺のあやふやな記憶の片隅に、今日だけ俺の抱き枕になってください、と言った覚えがあるのだが、これは夢だよね? 拒否られて、かわりに頭撫でられてた記憶があるのだが、これも単なる現実的夢だよね? 俺が愚痴こぼして、それに対するあさみんの考え方とか聞いて、んで、たまには逆になって、俺からあさみんにアドバイスしたりして。俺の中ではそれ以降があやふやなのです。もし現実ならごめんなさい。土下座します。はい。なんかもういろいろひっくるめて昨日はありがとうございました。以降教訓。激しく推奨。

酒は飲んでものまれるな!


(追加)  田中麻美


 谷本君。昨日の事は私もあんまり覚えてません。(笑) だから、気にしなくてもいいよ。でも、私も飲み始めのことは覚えてるの。谷本君からのアドバイスというか、情報、活かせるといいなあ。なんだかもう、今からドキドキしてます。昨日も言ったかもしれないけれど、頑張ってる人に対してこれ以上「頑張れ」とは言えません。でも、話とか愚痴を聞くくらいのことだったら私にもできるから、また何かあったら付き合うよ。もちろん、私が落ち込んでるときはよろしくお願いします。(笑) ギブアンドテイクって素敵です。じゃあね。バイバイ。


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