十二月二一日 中林洋平
十二月二一日 中林洋平
あさみんへ。明日のことなんだけど、俺、行けません。ごめん。自分勝手だってわかってる。でも、ホント、ごめんなさい。
二条院も、ごめんよ。俺は明日行けないから、三木森と二人で何とか頑張ってほしいです。三木森がいる限り、万が一の時は大丈夫だと思うから、お前は三木森がちゃんと約束通りその場に来るように全力を尽くしてくれたらいい。あさみんのこと、頼んだぞ。よろしく!
(追加) 田中麻美
中林君。大丈夫だよ。明日のことは、堀先輩から聞いています。だから、思う存分楽しんできてください。私たちの事は、堀先輩たちも心配してくれてて、「私たちも明日ついていこうか?」 って言ってくれたんだけど、三木森君の名前を出したら、「じゃあ、大丈夫だね」 って言われました。三木森君がなぜこんなにもみんなから一目置かれているのか気になっちゃった。(笑) あっ、でも、三木森君のことをすごくないって思ってるわけじゃないからね。本当だよ。三木森君がただものじゃないっていうことくらい、私にもわかります。
お土産期待してます。(笑)
バイバイ。
(追加) 二条院
今宵、俺は後方支援に徹する覚悟を決めた。扉の前で敵の援軍が来ぬか見張るのだ。なかなか骨のいる役割だが、俺は覚悟を決めている。骨身を削る所存だから抜かりはない。
あさみさん、三木森は俺の弟子的哺乳類だから安心してください。俺が育てた、と言ったら過言です。しかし、裁判所から訴えられることはないでしょう。それくらいの関係です。だから、不安要素などこれっぽっちもござりません。中林がおらんくなったくらいで不安にならぬよう申し上げておきますぞ。敵は四畳半にあり!
以上。




