十二月八日 谷本直毅
十二月八日 谷本直毅
あさみんが参加してくれるみたいでなんかほっとしました。でも、あさみんしか返事くれないなんてお前らにしてはノリが悪いな。特に笠井。一人で悶々と考え込んだって出ないもんは出ないんだからあきらめろ。なんとなく便器に座った時のことを思えば、阿呆のお前でもわかるはず。だから悶々とするな。飲むぞ。そして吐いちまえ。お前は強制参加決定だ。
今日は昨日に続いて商社デー。二菱商事のセミナー行ってきたんで書きます。食料部の中堅社員さんと三時間くらいしゃべってきた。忙しいはずなのに本当にありがたいことだ。最後の方は学生三人しかいなかったから、かなりフランクな会話ができたと思う。食料は二菱商事が強い分野の一つで、特に、水産、酪農、コーヒー、果汁が強いのだそうだ。川上の分野とアメリカにも強いとおっしゃってた。食品のいいところは売り買い両方できるところで、食べるのが好きな人ならだれでもできる、とか言ってたぞ。ちなみに商社の中ではここと佐藤忠が食料に強いのだそうだ。二菱商事はいい意味でも悪い意味でも慎重で、「どっちかって言うと腰が重い印象かな」とこの社員の方はおっしゃってました。新しいビジネスを実行するにしても説得させるべき人が多いんだと。でもその分慎重にリスクを見極めることになるから、企業としては安定した成長を遂げられるというわけだ。もちろんしっかりと練られたビジネスモデルならちゃんと通してもらえるから、要はその人の頑張り次第だとも言っておられたよ。いつでもどこでもどんなときでも物事は自分次第なんだなって改めて思った。未来を掴むためには今をコツコツ努力せにゃならんわけだ。帰ってから英語の勉強でもするとしよう。
ところで笠井。一つ気になったんだが、前に書いてた、「役に入り込むのは得意でも、自分を――――」っていうのは冗談だよな? いやあ、どうしても確認しときたくて。分かってると思うが、お前は立派な大根だから心配するな。そこに疑いの余地はないから安心してくれていい。お前は三木森に対する愚痴を飽きもせんと日々吐露しておるが、三木森のお前に対する評価はあながち間違いじゃないから気を付けろ。お前がマントルに向かってトンネル掘り続けておる理由は、己を客観視できぬせいではないかとふと不安がよぎったので御節介さんしてしまった。気を悪くしたなら平謝りくらいはしてやるから泣くんじゃない。人生の鏡は百円ショップじゃ売っとらんから大人しく耳を傾ければいい。参考にするかせんかはお前次第だ。お前の人生、お前で決めろ。鏡よ鏡、鏡さん、世界で一番大根なのは、ハジメカサイ。
おろしハンバーグ食ってくる。ほいじゃ。




