十一月二二日 田中麻美
十一月二二日 田中麻美
笠井君。私なんかじゃアドバイスも何にもできないけど、自分自身と対話し続けることが大事なんじゃないかって思います。笠井君も、自己分析一緒にやろうよ。
中林君。自己分析についての情報を集めてきてくれてありがとう。私が聞いたところによると、ただ頭で考えるだけじゃなくて実際に手を動かしながらノートに書き出してみると効果的だそうです。だから、ちょっとだけ書いてみるね。
私が楽しいと思う瞬間は、友達とおしゃべりをしたり、学祭みたいにみんなで協力しながら一つのものに向かって進んでいる、そんな瞬間です。だから私はチームを組みながら働ける環境にいたいし、自分のコミュニケーション力が試されるような仕事に就きたいです。つまらないなあっていう瞬間は、正直なところあんまり浮かんできません。目の前に何かあったらそれに向かって一生懸命になっちゃうタイプだからかなあ。もしかしたら、立ち止まって考えることがあんまり得意じゃないのかもしれません。もっと客観的に考えられるようにならなきゃ駄目だなあ。ちょっと発見です。(笑)
話が変わるんだけど、二条院君が私のこと心配してくれているみたいです。心配かけてごめんなさい。大丈夫です。私は元気です。(笑) でも、少し困ったことがあるというのも本音です。あんまり経験したことがないことなので、私だけではどうすればいいのか分かりません。この前、里央たちに相談した時には、セクハラだって訴えればいい、と言われましたが、メールがたくさん送られてくるだけでセクハラだというのは、私の中でどうかなって思っちゃうんです。今のバイトはかなり気に入っているので、できればやめたくありません。どうするべきか、正直、悩んでます。もし、いい案があったら教えてください。なんだか悩み相談みたいになっちゃいました。ごめんなさい。
(追加) 二条院
麻美さん。相談に乗りますとも乗りますとも。良き案を呈ずるつもりですが、何分情報不足が否めません。もしよければ、もう少し事の詳細を教えてください。
以上です。